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ラピスは1人で練習すると言い俺たちに早く行くよう伝えた。恐らく早くマスターしてみたいのだろう。


そんなわけで俺はまたあのお店に向かっている。しかし2日続けて甘いものを食べるのは気が引ける。太る、というのもあるしあの量を続けては気が進まない。


「心配しなくても大丈夫ですよ。今日はなるべく甘いものは頼まない予定です。」


「相変わらずデキる女って感じだなミーシェルは。」


「そんなことはありませんよ。デキる女ならこのようにアレンを誘っていませんわ。独占欲が強い女だからこそ昨日も余計に起こってしまいましたしね。」


「そういうもんか?」


「そういうものです。」


他愛もない会話をしているうちにあの店についた。店は混んでいるのか列を成していた。しょうがないので並びながら悪ふざけをしてみようと思った。


「では今日は私とご一緒に。」


「ああ、エスコートするよ。」


「ではエスコートされますわ。」


互いに目を見合わせてクスリと笑い合う。


「楽しいな。こう言う会話は。」


「そうですね。元フィアンセともこう言う会話はしてきませんでしたしアレンが初めてですよ。」


ふざけ合う恋人たちの行う会話は純粋に楽しかったし彼女なんてものがいなかった自分にはとても楽しく思えた。

ミーシェルも同じだったのだろう。顔も目もほころんでいる。


「うちの兄さまはそんなこともしなかったのか。でもまあまだ俺とミーシェルも家族水入らずまでは行ってないけれど恋人初心者くらいには成れたかな。」


「そうですね。ですが、それならラピスとはもうラブラブカップルまで達しているじゃありませんか。」


「ちょっと怒りモードなところが可愛く見えるぞ。」


「はう。そんなズルいこと言っても騙されませんからね。」


いや魔力体は正直に言ってるよ。人魚さん茹で上がってるもん。フェロモン半端なく出てるよ。


「なにあのカップル。このお店に来るだけでも彼氏は絶対来てくれないから来てるだけでも羨ましいのに。初々しさとあどけなさのバランスが良すぎて店に入る前から口の甘くなってくる。」


「そうよそうよ。男は来るだけでも勇者と呼ばれるこの店でカップルで来るなんて。」


「「「「「ギリギリ」」」」」


すごーい歯軋りの音。ラピスと来たときはそうでも無かったのになんでだろう。


「ここって男が来るのにそんなに敷居が高かったっけ?」


「そうですね。このお店の味が男の人達には甘過ぎるようでお父様も来ることを拒否してしまうくらいには皆さん苦手なんですよ。」


昨日の時は子どもと保護者にでも見えたのかな。

1時くらいのは余裕があったら投稿します。

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