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わたしはラピス。髪が青いって理由で名づけられたデーヴァ伯爵の一人娘。使用人や下位貴族の他の令嬢たちはみんなはわたしのことを伯爵令嬢様って呼ぶけれどわたしはお稽古がみんなより多いから代わってほしいと思う。ずっと部屋で本を読んでいる方が楽しいし本の世界に浸ることができるのは楽だ。


ある日のパーティーでわたしの人生は変わった。パイプ作りとかいうのがめんどくさくてお料理の方に行っていたらある少年を見つけた。下位貴族にしては豪華な服装でその割には使用人をつけていない不思議な少年だった。彼の心を読んでいるとどうやら私と同じ理由でここに居て使用人すら撒いてきたらしい。このときすごい行動力のある少年だなとわたしは思った。


一緒に食べ物を勧め合っていると事件は起きた。


なんでも公開婚約破棄が起きたらしい。それでもわたしには関係ないと思って彼にまた食べ物を勧めようとしたとき彼の心が変わっていた。まるでパパみたいだった。偽物を許さないパパの仕事をやっているときのあの目だ。心を読まなくてもわかる。彼は婚約破棄をした王子を許せないと思っている。そして彼が王子に斬り殺されそうになった時、わたしは泣いた。それはもう盛大に。


そしてその時初めて自覚した。恋心というものを。

召喚者のことわざにこんなのがある。恋は下心、愛は真心。これは下心なんだと思う。

やっと共感し合うことのできる人を見つけたこと。

パパと同じ目をすることができる人を見つけたこと。

色々なことが折り重なって彼に惹かれていた。


彼が助かり父が彼の領地を任されることになった時私は彼のフィアンセになれるよう頼み込んだ。パパは不思議に思ったけれどサボること以外にワガママを言わないわたしのためを思い陛下に進言してくれた。陛下はわたしが良いのなら都合もいいから大丈夫と言ってくれた。


けれど一足飛んでフィアンセから妻に彼も大人になっていたのには驚いた。そのせいでパパが侯爵の領地を管理して彼が公爵の領地を管理することになってしまった。これでは彼と遊べそうになかった。けれども彼は仕事を初日で殆ど終わらせてしまった。だからお仕事が終わった日は一緒にデートをした。彼と一緒に食べたプリンはとても美味しかった。ただそのあとミーシェルに怒られてしまって泣いたけど。ミーシェルは絶対に怒らせてはいけないとその時思った。


そして彼から最高のプレゼントをもらった。それはわたしが魔法使いになる資格。正確には魔術師だけど本の中の世界のように魔法使いに成れるチャンスが回ってきたのだ。うれしくないわけがなかった。


「【かの者に 一筋の 柔らかな 安らぎを ミニミニミニミニミニヒール】」


それがわたしの彼からもらった初めて

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