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 「なんで私達まで呼ばれなくちゃならないの?!」

アスカがもっともなことを言った。

ロン、ガー、サテン、ディーン、アスカ。5人は神社に来ていた。

神主さんが正装でお祓いをしてから、5つの水晶玉をそれぞれに配置した。

「私の分身をそれぞれに入れて、みんなで持っていてほしいと思って」

「だから、なんで私達まで?」

アスカががなった。

「私に関わり合いがあるからよ」

「分身にしなきゃならないのはなんでなんだ?」

ディーンが聞いた。

「力が強すぎて、制御するのに自信がないからよ」

「どえええ」

アスカとディーンはのけぞった。

輪になって座して、隣同士で手を合わせ、目をつむり、瞑想する。

パリパリパリッ。

軽い電気が走る。

バチッ!

みんな目を開いて、全身の毛が逆立っているのを感じた。

「あっ!」

サテンが自分の持っている水晶玉の中になにかの存在を感じた。

「竜だ!雷竜だ!」

ガーが叫んだ。

ミニチュアの雷竜が水晶玉の中にいた。

   ☆

またいつかここに来ることになるだろうな、とロンは思った。

でも今は一度おばあちゃんの元へ戻らなくちゃ。

ことの顛末を話して、念話で感触を伝えて、おばあちゃんに疑似体験してもらおう。

「ロン!恋愛はしなかったの?」

と必ず聞かれるだろうけど、

「だってしょうがないじゃない!!」

ガーのことをいいなと思っていたのに、ガーはサテンとくっついちゃったんだもん。


私はなんでも手にできるわけじゃないんだもん!


帰りの飛行機から見る青い空にロンの思いがどこまでも広がっていた。


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