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来る道は 岩踏む山は なくもがも
来る道は 岩踏む山は なくもがも 我が待つ君が 馬つまづくに
(巻11-2421)
※馬つまづくに:馬が岩だらけの山路で難儀する様子。
私の愛しい君が通って来られる道には、邪魔になるゴツゴツした岩を踏むような山など無ければいい。
私がお待ちする、あの愛しい君の馬がつまづいてしまうから。
一刻も早く、スムーズに彼氏に来て欲しいと願う。
しかし、山路に、馬が難儀するような、ゴツゴツした岩が多いと、それが叶わない。
下手に急いだりして、馬が転ぶと、彼も怪我をするかもしれない。
そんな、ヤキモキした焦りと不安が、詠まれている。




