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もみち葉を 散らすしぐれの 降るなへに
もみち葉を 散らすしぐれの 降るなへに 夜さへそ寒き ひとりし寝れば
(巻10-2237)
黄葉を散らす時雨が降り続いています。
こんな夜は、さらに寒く感じます。
寝床には、私一人だけなので。
男性を待つ女性の立場で訳してみた。
しっかりとした暖房設備が無い古代、寒い夜の独り寝は、実に寂しい。
時雨が降り続くので、一緒に寝床を温めてくれるはずの人は来ない。
あるいは、その人の浮気を疑ってしまいたくなる。
そうなると肌感覚でまず寒く、そして心も寒く辛い。




