表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
576/1385

大宝元年冬十月、太政入道と大行天皇紀伊国行幸時の歌(3)

藤白の 御坂を超ゆと 白たへの 我が衣手は 濡れにけるかも

                        (巻9-1675)


藤白の御坂を超えようとして、私の着物の袖が、すっかり濡れてしまった。


雫が滴り落ちる山道を歩く旅行者の自然な歌ではない。

この御坂は、謀反の罪を問われた有馬皇子が絞殺された場所。

約40年前(斉明四年:658)の悲惨な事件を思い出さずに、通り過ぎることは不可能で、その鎮魂の意味もあると思う。


また、この歌は斉明天皇の紀伊国行幸時の歌

「朝霧に 濡れにし衣 干さずして ひとりか君が 山路超ゆらむ」を意識して詠まれたとも言われている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ