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万葉恋歌  作者: 舞夢
541/1385

右大臣橘家の宴歌七首(1)

雲の上に 鳴くなる雁の 遠けども 君に逢はむと たもとほり来つ

                          (巻8-1574)

雲の上に 鳴きつる雁の 寒きなへ 萩の下葉は もみちぬるかも

                          (巻8-1575)

右二首


天平十年(728)右大臣橘諸兄の京都府綴喜の別邸にて行われた宴会で詠まれた歌。

右二首とだけあり、詠んだ人の名前が記されていない。


雲の上で鳴く雁のように、遠方ではありますが、あなたにお逢いしたくて、はるばるとやってまいりました。


雲の上から雁の声が寒そうに聞こえたと思っていましたら、お屋敷一帯の萩の下葉が見事に色づいているようです。



おそらく一首目が、この日の宴会に招かれた客人の挨拶で、何故名前が記されていないのか、諸説あるので、ここでは書き得ない。


まずは、当家の主人である右大臣橘諸兄への思いを詠み、次に屋敷を含めた周囲の環境の素晴らしさを詠み、宴会に参加できた喜びを表現する、常套表現となっている。

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