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万葉恋歌  作者: 舞夢
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高市連黒人の羇旅の歌(3)

四極山(しはつやま) うち越え見れば 笠縫の 島漕ぎ隠る 棚なし小舟

                   (巻3-272)

四極山(しはつやま)を越えて、遥かに眺めていると、舟棚のない小舟が、島のあたりを漕ぎ、見えなくなってしまった。


山を登り、海が見える位置まで、到達。

それで、視界が一変したのだと思う。

棚なし小舟は、底板だけの丸木舟のような小舟。

その小舟が島の周囲を漕いでいたけれど、いつのまにか見えなくなってしまった。


ただ、それだけの風景の変化を詠んだ歌になるけれど、不思議に心に響く。

山の上から、遠くの海に浮かぶ船を見て、旅愁を感じる。

そういう感性は、現代に生きる人にも、残っている。

淡い雰囲気ではあるけれど、名歌と思う。


四極山(しはつやま)は、現在所在不明、大阪市東住吉区の臨南寺周辺あるいは、愛知県幡豆郡幡豆町、吉良町周辺との説。

※笠縫の島についても、現在所在不明、大阪市東成区深江、片江町周辺、あるいは、渥美湾中の前島周辺などの説。


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