表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
44/1385

高市連黒人の羇旅の歌(2)

桜田に (たづ)鳴き渡る 年魚市潟(あゆちがた) 潮干にけらし (たづ)鳴き渡る

                              (巻3-271)       

桜田に向かって、鶴が鳴きながら渡っていく。

年魚市潟は、潮が引いてしまったのだろう。

鶴が鳴きながら渡っていく。


桜田は、名古屋市熱田区及びその南部一帯。

鶴が餌を求めて、鳴き渡る声を聞き、年魚市潟の潮干を推測したようだ。


旅の途中、黒人は、おそらく年魚市潟の干潟を渡ろうとして潮の引くのを待っていたのではないのだろうか。

その合図として、餌を求めて移動する鶴の声を、年魚市潟を渡るための道案内とした。


鶴鳴き渡るを、二度繰り返しているのは、潮が引いて、ようやく年魚市潟を渡ることができる、うれしさと、安心感なのだろうか。


現代人では、考えもしない旅路の心理なのだと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ