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柿本人麻呂 泣血哀働歌(5)
家に来て わが屋を見れば 玉床の 外に向きけり 妹が木枕
(巻2-216)
家に戻って来て、我が家を見ると、寝床の妻の木枕が、外を向いている。
※玉床:寝床の美称。
寂しいだけの墓参から帰ってきて、妻と共寝した寝床を見ると、妻の木枕はあらぬ方向を向いている。
家に戻っても、妻は自分を向いてはくれないのか。
せめて妻の枕だけでも、自分を向いていて欲しかったのに。
人麻呂の寂しさは、妻がいない家に戻って、より増すことになる。
家に来て わが屋を見れば 玉床の 外に向きけり 妹が木枕
(巻2-216)
家に戻って来て、我が家を見ると、寝床の妻の木枕が、外を向いている。
※玉床:寝床の美称。
寂しいだけの墓参から帰ってきて、妻と共寝した寝床を見ると、妻の木枕はあらぬ方向を向いている。
家に戻っても、妻は自分を向いてはくれないのか。
せめて妻の枕だけでも、自分を向いていて欲しかったのに。
人麻呂の寂しさは、妻がいない家に戻って、より増すことになる。
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