ここまでの人物紹介
「登場人物が増えてきてわからないキャラが多い!」という声が半年くらい前にありましたので、今更ながらここまでの登場人物紹介です。
それぞれ、初登場からしばらくまでの情報で、顛末までは書いていません。
無いようにはしていますが、私が消し切れていないさりげないネタバレがあるかもしれません注意。
・開拓村
フラウ
性別:男性
主人公と同じ年齢の男の子。髪の色は白。
主人公はこの男の子の成長を見守りつつ、この世界について学んでいく。
エルシー
性別:女性
フラウの母親。ミールマン近くの村出身。
主人公は、この女性の語りで言葉を学んでいくことになる。
裁縫が得意だが工作はちょっと苦手。
見た目ふわふわしてる。
デンア
性別:男性
村一番の猟師。見た目三十そこそこの男性。茶髪。
一を聞いた時には十五くらいまで見てる観察力。
姿も見せず音も匂いもない対象の急所を正確に貫く必中の弓で、巨山を貫く矢を放つ。
僅かな痕跡から獲物を追い、主人公を追い詰めた。
シウム
性別:男性
村で高い地位を持つ古参の男性。見た目五十代の壮年。
村人共通で従事してる農業のほか、村人たちの調練を行っている。
元探索者で〈天津風〉の異名を持つ剣士。カソクとは探索者だった時からの付き合い。
水天流免許皆伝。
カソク
性別:男性
村で高い地位を持つ古参の男性。見た目五十代の壮年。やや中年太り。
農業に従事しているが、酒に溺れて真面目に世話をしないため、収穫量は少ない。
元探索者で〈爆水泡〉の異名を持つ槍使い。シウムとは探索者だった時からの付き合い。
水天流免許皆伝。
キーチ・シミング
性別:男性
村の若者。茶髪でそばかすがある。困っている人がいたら駆け付け、見て見ぬふりは出来ない性格。
獣害の対策に本腰を入れようとしない村の男性たちに、ずっと不満を持っていた。
鍛錬の末、闘気を使うことが出来るようになった。それ以降、シウムとカソクによる鍛錬の日々を送る。
イコ
性別:男性
猟師。村ではデンアに続く腕前。
闘気を扱うことが出来、しかもそれを木製の矢に込めることが出来る実力者。
逃げる主人公の位置に見当をつけ、見えないはずのその足を貫いた。
キリア
性別:男性
商人。副都から、いくつもある開拓村を回り行商を行っている。
キサン
性別:男性
参道師。独り立ちした初めての仕事で、キリアの護衛を行う。
森の中で匂いの強い食べ物を作り、隠蔽もせずに焚火を使うという失態で魔物の襲撃を招いた。
主人公により一切自覚なく失敗がリカバリーされてしまったので、また同じ失敗をするだろう。
・貧民街
ハイロ
性別:男性
名前の通り、灰色の名前を持つ男の子。年齢よりもかなり幼く見えるが、グスタフの見立てでは十歳前後。
貧民街で暮らし、相棒のリコと共にひったくりや盗みで生計を立てている。
自他ともに認める馬鹿で思い切りのいい性格。犯罪の実行担当。
計画担当のリコ不在でひったくりをしようとした際、レシッドにつかまり暴行を受ける。
足が速いのが自慢。闘気も魔力も使わない素の速さは、実は作中でレシッドの次に速い。
リコ
栗色の髪の毛。貧民街で暮らしている割には利口な子供。年齢はハイロと同世代かやや低め。
相棒のハイロと共にひったくりや盗みで生計を立てている。
やや内気で行動力が低い。犯罪の計画と補助担当。
たまに一人で街に出て、みんなの着ている様々な服を眺めているのが楽しみだった。
いつか自分も着てみたい。作ったものを人に着せてみたいと願いながら。
・一般人
ハマン
性別:男性
還暦近い太った男。
若い時から鍛冶職人として一筋に働いてきたが、友人の衛兵長昇格により堕落してゆく。
荒っぽい職人の更生をまったく考えておらず、問題が起これば友人に揉み消しを頼む。
最近では治療院のテレットがお気に入りで、彼女の勤務日には自分で怪我を作って会いに行く。
バール
性別:男性
ハマンの友人。
衛兵として長年勤めてきただけあってコネが多く、賄賂も受け取るとあってそういった筋の人には人気者。
ハマンの主人公への復讐に手を貸すも、反撃にあい撃沈。
その後、レイトンの働きによりしばらくは品行方正な衛兵となった。
ルル・サンディア
性別:女性
ショートカットの黒髪で、主人公と同年代の少女。
母親とはぐれ、泣き叫んでいたところを主人公に保護された。
お礼が言える良い子。
ストナ・サンディア
性別:女性
赤くウェーブのかかった長い髪。
ルルの母親。買い物中にはぐれたルルを探して回り、ようやく見つけた我が子を心配から叱りつけた。
その後、主人公にトラウマを作った後、振り返らずに去ってゆく。
鍛冶屋の親父
性別:男性
副都イラインの五番街で小さな鍛冶屋のアンテナショップを営む男性。
本人も鍛冶師(本作独自の表記)であり、凄腕の域に入る職人。
現在二人の娘と一人の息子がいる。
首都グレーツ近くの大きな街に生まれた彼は、幼少期から同年代の子供に比べて背が小さく、体毛が濃かった。
そのため、背が小さく皆老けているとされた伝説の種族と同じ土鬼というあだ名で呼ばれていた。
初めは、皆冗談半分だった。しかしそれはエスカレートすれば、子供ながら残酷な仕打ちを受けるには十分なものだ。
やがて、本人が醜いわけではないが、土鬼が皆醜かったということで彼もいじめを受けることになる。歩いていれば石を投げられ、女の子に話しかけられたとしてもそれは女の子への罰としてのものだった。
同年代からからかいを受け続けた彼は、まだ幼いうちに両親の計らいで近くの違う街に出稼ぎに出ることになる。
両親としては、何か住み込みで生活できるところであればどこでもよかったのだが、彼はその出稼ぎに鍛冶を選んだ。
それは両親にとっては意外なことだった。彼は土鬼と呼ばれていじめを受けていたのだから。
土鬼は神業を持つ職人として伝えられていた。皆特に、彫金や鍛冶の腕が素晴らしかったと伝えられている。
だから彼が、そういった道を選ぶとは思っていなかったのだ。
しかし、彼は心配する両親に向けて言い放った。
『そんな言葉に負けてはいられない。逃げるんじゃなく、立ち向かいたい。その土鬼というあだ名を、褒め言葉にかえてやりたい』
そう言い放った彼は、十一歳の冬、言葉通りに鍛冶の道に進むことになった。
元来手先が器用だった彼は、三年で見習いを卒業した。
その腕は人よりぬきんでていて、十五の時には既に、彼の商品を求める客が付いていたほどだ。
だが彼はそれで満足しなかった。
『これでは足りない。一人前ではまだ足りない。土鬼の腕前はこれくらいじゃないはずだ』
そう考え、さらに修行の道に邁進した。
店を出したのは、三十五の頃。師事していた親方が死に、あとをその息子が継ぐと同時に独立したのだ。
円満なものではなかった。既に親方の腕を超えていた彼の作る刀剣無しには、もはや工房は立ちゆかなくなっていた。
しかし、彼はその独立を強行した。そのまま工房に残れば、二代目の方針で彼は作るだけの職人になってしまう。
そうではない。自らが理想とするのは、個人に最適に調整された道具を作り出すこと。
ようやく、少しは思い通りに腕が動くようになってきたところだ。客の顔を見て、客の求めるものを作り出す。そういう職人を彼はどうしても続けたかったのだ。
独立先は、違う街にした。それから彼の終の棲家となったイラインの五番街である。
独立してほどなく、彼は結婚する。相手は彼よりも少しだけ背の大きな女性だった。
出会ったのは彼の工房で、仕出し弁当を頼んだときに彼女が届けに来たのがきっかけだ。
客以外は親方の妻程度しか女性が身近にいなかった彼。その彼が、自分から一歩踏み出し髪飾りを作り彼女に贈ったというのは、その彼女が酒の席で必ず話す自慢の一つである。
店も手に入れ、家族も得た。一国一城の主になった彼は、それからも腕を上げるため鉄を打ち続けた。
作った商品を何処かへ卸すのではなく、自分で売るという考えは妻のものだ。彼はその考えを存分に気に入っていた。
刃物を作る段階から使う人を想定して作る。そうではなく、作られた製品をあとで調整する。言ってしまえば簡単なことではあるし、出来るものも大勢いる。
しかしそれは、作る技術を応用して、片手間にすることだ。
そこに商機はある。彼はそう考え、そのための技術を専門に磨いた。
大きく差が出る分野ではない。鍛冶師であれば皆出来ることである。しかし、彼は妥協しなかった。
薄皮を張り重ねていくように、一歩ずつ前進していく。毎日毎日続くその修練はやがて実を結んだ。
研ぎの出来が、他の鍛冶師とまるで違う。剣の握りも滑らず、客が調整せずとも全力で振ることが出来る。体格、戦い方、性格に合わせて微調整されたその刃物の使い心地は、他の鍛冶師とは比べものにならない領域に達していた。
彼は今、職人達の間で<土鬼>と呼ばれている。
虐めに挫けそうになり、涙を手の甲で止めていた幼少期と同じあだ名。
しかし彼は今そのあだ名を、胸を張って受け止めていた。
オルガ・ユスティティア
性別:女性
イライン三番街の探索ギルドの受付嬢。ウェーブのかかった金髪で、見た目二十代後半。
グラニーが主人公へ決闘を申し込んだ際、その立会人を申し出た。
サーフィス・コイル
性別:男性
イライン所属の騎士。キーチの上司。
戦いにおいては、水天流の大目録を持つ優秀な戦士。
しかしどちらかといえば役人気質のため、決まりや法規を守るために戦いは避ける。
長いものには巻かれろの精神。
立場が上ならばどんな暴言を吐かれようとも頭を下げ続ける苦労人。そのうち禿げる。
・治療師
テレット
性別:女性
優秀な一等治療師。見た目二十代半ばの緑の長髪。
選民思想の欠片もなく、教義に反しない限りは一切の差別なく患者を診る優しい性格。
三日熱の治療に訪れた主人公を見て、はじめニクスキーを親と思い込む。
その後二人が貧民街住民と知っても、一切態度を変えなかった。
ハマンに言い寄られているのが最近の悩み。酒の席で当り目を齧りながら、同僚に愚痴るほど。
ヨシノ
性別:女性
三等治療師。見た目十代後半の新米。
まだ新人で、ネイトについて治療師のイロハを学ぶ日々。
トマトが苦手。
ネイト
性別:女性
もうすぐ一等に上がる二等治療師。見た目は二十そこそこ。
患者が訴えることなければ、怪我など治さなくてもいいという考えの持ち主。そのため、母親に連れられてきた無言の少年を、適当にあしらって帰した。
仕事は真面目にやるものの、まだ少しミスが多い。
好物は生の人参。
エンバー
性別:男性
治療院にいる誰よりも顔色が悪い。長身の細身。
高等治療師にして三本指の魔法使い。そのため、触診などの精度が並の治療師と比べて段違いに高い。
ネイトが見逃した内臓破裂を見破り、祝詞を唱えることもなく治療した。
一介の治療師や魔法使いに知られることすら禁忌な《形質崩壊》という魔法を使う。
ただし、魔術ギルドに所属していないため、その詳細は魔術ギルドに知らされてはいない。
その気になれば、敵は触れただけで死ぬ。
・探索者
レシッド
性別:男性
二つ名は〈猟犬〉
長めの金髪で、肩にかけてるファー付きの赤いケープがトレードマーク。
一人でひったくりをしようとしたハイロを捕まえ、雇い主の命で暴行を加える。
闘気を使った全力疾走で追いつけるのは、少年期編までで四人ほど。素だと誰にも負けない。
赤いケープは特注品で、金貨何枚もそのために使っているが、それ以外は結構適当。
酒が好きで、各地の酒場に詳しい。だけど古酒は苦手。
オトフシ
性別:女性
二つ名は〈形集め〉
長い銀髪に、黒革の鎧を身に着ける。見た目は二十歳ほどだが……。
魔力を波として飛ばす技術と並列思考の技能が並外れており、それを使って大量の紙片を同時制御する。
作法は完璧。必要上香水をつけることもあるが、それでも匂いの強いものは若干苦手。
名前はAutopsy(検死)から。お布団ではない。
オラヴ・ストゥルソン
性別:男性
二つ名は〈叫声〉
短い赤い髪の毛と赤い髭。それが顔一周しているため達磨のような見た目。
二十年前の戦での英雄。叫び声を上げると、周囲の兵が強制的にスタンする。うるさい。
魔剣を使った敵陣鏖殺の功績で爵位を賜り、騎士階級となった。
全てに関し、功績や報酬よりも自分の納得に重きを置いているので、心証や状況証拠を重視しない。
身分にも頓着しないため、身分差によりおこる冤罪被害をうけた民衆にとっては希望の星。
小型犬が好き。
トルネ
性別:男性
自称〈怪力無双〉
見上げるほどの大男。鍛えてはいるので、微弱な闘気を扱うことは出来る。
主人公を弱そうと判断し、ギルドで見かけるたびに絡みに来るやられ役。
ブルクス
性別:男性
自称〈超力無双〉
トルネの兄貴分。弟分よりさらに体が大きい。やられ役その二。
主人公討伐のためトルネに呼ばれたが、レシッドを叩きのめした方が名声が得られると判断し標的を変えた。
アレス
性別:男性
二つ名は〈大物壊し〉
主人公と同年代の白髪の少年。
生まれた時から持っていた怪力。そして人を傷つけるのに躊躇の無い性格。
さらに武を学ぶのにこれ以上ない才能を持ち合わせ、水天流の技を極めてゆく。
その技の冴えは、鍛え上げたキーチすら凌ぐほど。
水天流免許皆伝。
スヴェン
性別:男性
二つ名は〈鉄食み〉
銀髪の長身で細身。障害物をすり抜けて、壁に立つ不気味な男。
金属を食べることができ、必要とあらば体表に口を作ってでも食らいつく。
そしてその体内の金属を使い、体を硬化させたり再生するという人間離れした力を持つ。
本人曰く、『首を落とされても死なない』。オトフシ曰く、『レイトンと同等』
錆びた鉄は不味いので嫌い。
ノイ
性別:男性
探索者四人のパーティを束ねる凡百な探索者。
槍使い。調子に乗りやすい。
パーシャル
性別:男性
ノイのパーティに所属する探索者。
慎重な男で、ノイが戦場の奥に行こうとするのに最後まで反対する。
主人公が加わった不可解な依頼の違和感をいち早く解消しようと主人公に話しかけてきた。
・クラリセン
テトラ・ヘドロン
性別:女性
二つ名は〈灼髪〉
十代前半で、燃えるような赤い髪の少女。幼少期は茶色だった。
二本指の魔法使いで、炎に関する魔法が得意。
親友のヘレナが犯罪に加担しているのに耐えかね、また愛する村が犯罪に手を染めているのに怒り、イラインの各所へ解決を求める。
しかし、賄賂の力には勝てず意気消沈していたところ、主人公とレイトンに手を差し伸べられ何とか解決のような事態へもってゆく。
ヘレナ・クニツィア
性別:女性
白い髪に、日に当たらないため滲み一つない白い肌の少女。テトラと同年代。
人間以外の生物と話すことが出来る『魔物使い』の力を持つ片手の魔法使い。
父親が生きている間は、家のことも仕事も父親に任せきりだった。
食料が尽き困り果てていたところ、前町長シガンに手を差し伸べられ、脱税に加担するようになった。
実は、化粧をすれば作中一位二位を争う美形設定。
シガン・シェフィールド
性別:男性
小太りの男。
町長だった父親が死んだ後、街の運営を継ぐ。
本人は何の能力も無かったが、それでも根回しなどをする力はあった。
脱税の主犯。甘い言葉でヘレナを誘惑した。
ウスター
性別:男性
鍛え上げた肉体を持つ、四十手前の男性。アドテスト傭兵団と呼ばれている傭兵団を率いている。
が、適当な性格なので運営は殆ど側近のフェルメンが行っていた。
曲刀を両手に持ち、踊るように戦う。その武術はムジカルのもので、主人公も攻めあぐねた。
能力値的には、作中最強格グループの下の方にいる。出会い方が違えば友達になれたかもしれない人物。
フェルメン
性別:男性
アドテスト傭兵団の副団長。細い体の上から厚着をし、その袖に小刀を隠す。
腕輪を集めるのが趣味だが、週替わりでお気に入りが変わる。
適当な性格のウスターに変わり、陣頭指揮はほぼこの男がとっていた。
主人公の危険性を一目で見抜き、主人公もこの男が一番厄介だと思っていた。
バルサーガ
性別:男性
アドテスト傭兵団上位の団員。大男で、鬼とも単独で普通に殴り合える。
団員には、ウスターと同等だと評価されていたが、馬鹿。
テトラの炎では、ほぼ歯が立たなかった。
ソール
性別:男性
アドテスト傭兵団の下っ端。戦う力はない。
ライチの旦那。
最近虫歯が出来たのが悩み。
ライチ
性別:女性
アドテスト傭兵団の下っ端。戦う力はない。
ソールの妻。
爪の手入れが趣味。
チップ&ネイズ
性別:ともに男性
アドテスト傭兵団の主力の二人。
数少ない真面目な団員なので、実は彼らが稼ぎ頭。
見分けがつかない黒い服を着て、いつも一緒にいる。同じ食事をとり、同じ部屋で星を見る。
イラインへと向かうテトラを追い、打ち捨てられた砦に追い込んだ。
・ミーティア
アントル・スコッチ
性別:男性
照猪の氏族。見た目は完全な猪。ただ、二足歩行。
族長であり、三百年前の戦にも参加していた。
千年前の勇者の時代にも使い手がいた、《動山》という魔法の使い手。
猪突猛進な性格。これから起きる戦争を止めるため、主人公に助力を依頼した。
アイ・スコッチ
性別:女性
照猪族の女性。見た目は猪だが、二足歩行。アントルよりもやや細身。
アントルの娘として扱われているが、実際には十代以上下の子孫。
主人公にはアントルとほとんど見分けが付かない。
家庭的な女性で、弟たちと一緒に暮らしている。
デルモ・スコッチ
性別:男性
照猪族の子供。見た目は普通のうり坊。
アイの弟。
宿り木持ちと呼ばれる被差別民の性質を持っている。
ドングリなど、草食寄りの雑食であるはずの他の照猪族が好むものが嫌いで、主人公に干し肉をねだった。
サーロ・サミクラウス
性別:男性
銅犬の氏族の族長。
筋骨隆々とした大きな犬で、二足歩行。
三百年前、アントルと共にエッセンとの戦に参加した。
その際に受けた、母と慕う女性『パイア様』への仕打ちに激怒し、エッセン王国の人間を嫌う。
国内に『宿り木持ち』という被差別民を作り出し、またヒトの体を持つ人間達を『森人』と呼称し区別し、対立を煽った。
肉食獣ならではの瞬発力のある動きで肉弾戦では無類の強さを誇り、《獣神》《今代の獣神》とまで呼ばれる。
好物は兎の内臓。
カル
性別:男性
銅犬の氏族。ミーティアの今後を決める定例会議の、会議場警備主任者。
主人公の侵入を許した罪で『虫晒しの刑』に処されるところを、主人公に殴り合いで勝つという条件の下許される。
ドゥミ・ソバージュ
性別:女性
異名は《千尾皮》。魔法使い。
法狐の氏族の族長。白い狐の四足歩行。廓詞で喋るので、作者が資料を見ながら酷く頭を悩ませた。
すらりとした美人(狐基準)で、蠱惑的な魅力を持つ(狐基準)
千年前、勇者と共に魔王を倒した張本人。
怒ると耳元まで口が裂ける。
コオロギが好き。しかしバッタが苦手。主に足の感触が。
セルヴォー
性別:男性
丹鼠の氏族族長。お腹が赤いクマネズミ。二足歩行。
声がやや高く、早口で喋る中年男性。
しかし会議では最年少。
もとは反戦寄りの中立だったが、アントルの言葉を遮ろうとしサーロに殴り飛ばされたため、反戦派に付く。
クロッド
性別:男性
向馬の氏族族長。四足歩行のサラブレット。
長距離は苦手だがハードルなら得意。しかしこの世界に競馬はない。
アントルと仲が良い。
玄羊の氏族共々、戦う力を持たないため、最初から反戦派に付いていた。
スクラグ
性別:女性
玄羊の氏族族長。四足歩行の黒い羊。
いつも震えている。
草食動物系の族長とはだいたい仲が良い。しかし、肉食系を相手にすると体が固まる。
向馬の氏族共々、戦う力を持たないため、最初から反戦派に付いていた。
ランボ
性別:男性
灰牛の氏族族長。二足歩行で上半身の大きな牛。
言葉のイントネーションは日本でいうところの関西寄り。
いつも鼻息荒く話しているが、勝てない戦はしない主義。
ダルム
性別:男性
磨猿の氏族族長。ニホンザル。
何かあると、見ざる言わざる聞かざるの格好にすぐなる。
ジプレッツ
性別:男性
金獅子族の族長。猫系のミーティア人の代表も兼ねている。
金色のライオン。
ミーティア最強の呼び名高い戦士で、古株であるサーロ、アントル、ドゥミたちすら敬意を払う。
しかしその力を誇示するのを嫌い、議長ではあるがいつも会議の邪魔をしないように昼寝している。
彼が十人いれば、三百年前の戦ならば勝っていたかもしれない。
・貴族
グラニー
性別:男性
ふくよかな体系の十代中盤の男子。
本名グランヴィル・パンサ・サーベラス
イラインに住む宮廷貴族、サーベラス家の一人息子。
主人公の討伐した狐の剥製を買い取ろうと、親友のレヴィンと共に主人公に決闘を申し込む。
その結果、顔が半分潰れた。
人の話を聞かない。
ギリアン・アルノー・サーベラス
性別:男性
カイゼル髭が特徴の頬がこけた男性。グラニーの父親。
向こう見ずな性格で、息子の顔を潰した主人公に仕返しをしようと、競売の席で呼びつける。
息子への愛情は本物。過保護とかそういうのを気にしなければ。
レヴィン・セイヴァリ・ライプニッツ
性別:男性
イラインより南方の、ライプニッツ領を治めるライプニッツ家の男子。
この世界で最高位と言ってもいい片腕の魔法使い。
グラニーと共に主人公に決闘を申し込むが、自慢の魔法を全て躱され、腕に治らない傷を負う。
ベルトラム・ジーベルト・ライプニッツ
性別:男性
レヴィンの父親。辺境伯。
息子のために、息子の婚約者探しの舞踏会を開いた。
レグリス・ザブロック
性別:女性
ルルの義母。ザブロック伯爵婦人。死亡した伯爵家当主の遺言をもとに、ルルを義理の娘に迎える。
罅が容易に入るような厚化粧は、容姿にすぐれなかったコンプレックスが元。それもあって、夫のベンジャミンに大恩を感じている。
コックス・ラシール・ザブロック
性別:男性
ポマードで撫でつけた黒髪。
ルルの義理の叔父。死亡したベンジャミン・ザブロックの腹違いの弟。
THE貴族。上昇志向が強く、自分が当主となり成り上がることを夢見ている。
最近、額が大きくなってきた。
ドリー
性別:男性
ザブロック家の老いた家令。コックスに従い、様々な雑事をこなす。
実際には貴族ではないが、入れるところ迷ったのでここで。
メルティ・アレクペロフ
性別:女性
緩くパーマのかかった金色の髪。白磁の肌に、小ぶりな鼻。
エッセンの北にある小国、リドニックの王女様。
大事に育てられてきたため、世間知らず。
革命の末、ミールマンで保護されていたところをイラインへ移送されてくる。
ソーニャ・ロゴシュキン
性別:女性
銀の髪を後ろでくくった、細身の女性。メルティに幼い日から使えてきた家令。
元は侍女だったが、メルティのお気に入りだったため異例の抜擢を受けた。
優秀なのだが、過干渉なのが玉に瑕。あと、たまに馬鹿。
彼女が処刑などの報をメルティに伝えないようにしていたため、部下も気を利かせてマリーヤの父親の死を彼女にすら伝えないように尽力してしまった。
マリーヤ・アシモフ
性別:女性
黒髪のショートボブ。メルティの話し相手として仕えていた女官(Lady in waiting)
父親が、飢えた民のために兵舎の食糧庫を開放したため死刑となる。
更にその際、その兵糧が一揆の後方支援となってしまったため、絞殺刑より重い斬首刑に処されてしまう。
本人も連座で処刑されるところだったが、必死に関与を否定。メルティのお気に入りだということもあり、王から恩赦を受けた。
しかし、その報どころか父親が死んだことすらメルティが一切知らなかったため、かえって憎悪倍増。国を恨んで面従腹背状態でメルティに仕え続けることになった。
・仮面の男一派
モノケル・ラース
性別:男性
二つ名は〈剣身〉
身の丈ほどの大剣を常に持ち歩く、左耳が削げ落ちた男性。
ライプニッツ家に一時武術指南役として招かれ、その後消息が知れなかった。
作中における、無口な男No.2。
腕前は、同時期のキーチと互角程度。
ルクレツィア・ハイブレス
性別:女性
レヴィンの婚約者をさがすパーティに出席していた、侯爵家の娘。
研究分野では優れた魔術師であり、本来は扱いが難しい家に伝わる神器も易々と使いこなす。
レヴィンの雰囲気や言葉からにじみ出る教養に心惹かれ、それからずっと彼を想い続けることになった。
最近視力が落ちてきたので、暇になったらレヴィンに好みの眼鏡を買ってもらおうと考えている。
エリノア
性別:女性
元孤児で、その後仮面の男に拾われる。切っていないぼさぼさの髪の毛に、チューブトップとショートパンツ、その上から幅広い布を羽織るという特徴的な衣装。
魔力圏外でかつ、存在を知られていなければ主人公にも察知されない隠密性を誇る。そこだけ見れば、主人公を除き、作中五本の指に入る性能。
鍛え上げた両腕と反射神経を使い、大量の武器を操り戦う。
黒々流中目録。だが実力は皆伝以上。
銅犬の姉妹
性別:女性
姉は長髪のストレート。妹は癖っ毛のショートカット。共に茶髪で頭部に犬の耳を持つ。
仮面の男の指示でネルグから竜を釣りだし、クラリセンを襲おうとした。
短剣の腕前は中々のもので、二人で共同戦線を張れば隙はない。
妹は野性的な戦法を使うが、姉は武術の素養がある。
姉は、仮面の男の一派で一番の大飯食らい。




