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しるし2(詩集)

ZOO

作者: さゆみ

キミは何がしたい?

笑うこと、泣くこと、怒ること、妬むこと

それともやっぱりガンバルこと?


ワタシはエサが欲しい

エサを下さい


でも見て! 青空がこんなに近くに迫っているよ

太陽が大地の温度を上昇させている

走ってみたら? いや、それが無理だったら歩いて見る?

乾いた風が肌を突つくけど

勇気なんかを増やしてくれる


いいえ、ワタシはエサが欲しい

エサさえ貰えれば何もいらない


でもほら! あそこに花が咲いている

冬にしか咲かない貴重な花だよ

花のかたちと色と香りを確かめに行こう

それがとても美しいものだって

キミにもきっとわかるはずだよ


ワタシにはわからない

花なんて知らない

色なんて見えない

青空なんて降りてこない

温度なんて感じない

風なんて触れてない

勇気なんて捨てられた

ワタシに見えるのは肉塊

たくさんの肉塊

お願いします

エサを下さい

エサさえ貰えれば何もいらない

だって生きればいいのでしょう

ただ生きていれさえすればいいって

エサを下さい







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― 新着の感想 ―
[一言] 拝見いたしました。 動物の本能的な部分と悲しさがよく表されていますね。 実際、こんな感じなのかもしれませんねぇ。 人間は理性のある動物だって、改めて感じました。 いつも素敵な詩をありがと…
2014/02/13 20:24 退会済み
管理
[良い点] ワタシは凄い無気力なのに[だって生きればいいのでしょう ただ生きていれさえすればいいって エサを下さい]とただ単に生きる事に執着する、そこに凄い生命の大切さが詠われているような気がして…
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