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幼き思い出
ルキアが産まれた時、クロノは既に傍に居た。
ルキアが最初に感じた人の暖かみは、母親と父親とクロノだった。
ルキアは何をするにしても、クロノを引き連れた。
勉強も、習い事も、遊びも、何もかもをクロノと過ごした。
彼女にとって、彼は居て当然だったし、居なくては自分は生きていけないとすら思った。
彼女は成長するにつれ、心身ともに女性らしくなり、成長と共にクロノへの恋心も芽生えていった。
彼女は今までのように、これからも彼が傍で守ってくれる確信があった。
彼女の心には幼少の頃に結んだある一つの約束があった。
「ずっと、ずーーっと、ずぅーーーーーっと!私を護ってね、クロノ」