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その6

その6


「心見の窓」を手に入れた!

……なんだろう?温度差を感じる。まあ、マイナーなアイテムだから仕方ないか。

あのギリシャ神話の英雄ヘラクレスを主人公にした知る人ぞ知るあのRPGのアイテムなのだ!

その名の通り心を見るアイテムだ。

凄いぞこれは!バシュ(攻撃の効果音)!

でもたいした事は聞けないぞ!ドカッ!

それはそれで楽しいんだけどね!ガシッ!

何かもう書く事ないぞ!ビシッ!

適当にネタを考えよう!ドシュ!

こんな感じで戦うのだ!ズバッ!

……少しの説明なのに息が切れた。 で、このアイテム、手鏡より一回り大きく観音開きになっている。確かに開きっぱなしだと聞きたくないものも聞かなきゃならないだろうし。いや、それが聞きたいのか。

何に使おうか…って白々しい事言ってしまった。

うむ!外に出よう!

昼時駅前通りの商店街はさすがに人通りが多い。

心見の窓を開くと人が多過ぎて何言ってるか分からない…。駄目じゃないか!…なんだこいつ…

うっ、今通り過ぎた爽やかそうな男の思ったのが分かった。駄目じゃないか!ムカつくけど使い方難しいな…。まあ、今の男が見かけと違って爽やかじゃないのが分かったけど。

……くぅ、いつも行く店とかで使おうと思ったけどこ、これ怖いな。開けない。やっと手に入れた物を使えたのに…。

……そっか、何事も使い方だ。占いだ!これなら当たると評判のカリスマ占い師になれる!……浅はかだ…。思ってる事が当たっても未来に導けない…。まあ思った事当てるだけでも凄いんだけど。

クイズ番組出て…駄目じゃないか!これ持って出られない…。

まあ嘘を見破れるから犯罪捜査…じゃなくてもいいけど使える……やっぱこれ怖い…。一歩間違えたら…知りすぎると言う事の恐ろしさが今になって分かる。 妖怪のサトリが相手の考えや先の事が見えすぎて人里離れた山奥に住む気持ちが分かって来た。

だけど、せっかく手に入れたんだ。勿体無い!

一番良いのは占い師系だがあんまり有名になりたくないしなぁ。だって、全部この鏡のおかげだからバレた時のマスコミの容赦無いバッシングとかブログ炎上とか怖いしな。

一人じゃ出来無い事を集団になると人って怖いんだ。特に裏切ってなくても裏切られたと感じた時には…。 表だった活動は絶対やめよう。

で、まあ、どうしたかと言うと…押し入れの奥にしまって、たまにテレビを見る時使っている。ワイドショーとかニュースとかが面白い。たまに好意を持ってるタレントのコメントとの裏腹にがっくり来てはしまいこむのだが。稀にテレビに映っていない判別不能の声も入っていたりするのだが、多分スタッフの声なんだと思う。


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