表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/119

幕間002 学びの姿勢

 境天寺学園のカリキュラムは基本的には他の高校と大きな違いはないが、一部の選択科目は少しだけ特殊なものになっている。

 俺の受け持つ授業はまさにそれで、もともと決まった内容を教えるのではなく、生徒の興味のあることに挑戦させるというものだ。


「それじゃ、一人ずつやりたいことを言ってみてくれ」


 俺が訊ねると生徒たちが次々に答えていく。


「はいはいはーい。ホームページ作りたいでーす」

「いいんじゃないか、初心者でも難しくないしな」


「パソコンの先生。オンプレでサーバー組んでみたいです」

「却下だー。いくらかかると思ってる。そもそもプログラムの授業だからな、ハードはやらんぞー」


「俺は、パズルゲームを作ってみたいです」

「良いぞ。ぷよぷよとかパズドラみたいなのか?」

「うーんと。ピクロス、かな」

「し、渋いなお前……」


「先生、私はこのサイトをクラッキングしてみたいです」

「よーし。とりあえずお前は倫理観から学ぼうな」


「先生―。ちょっとネット見てたら変なページが閉じなくなりました」

「お前は後で職員室に来なさい」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ