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〜プロローグ〜

初めての投稿になります

異世界設定ゆるめです

ご容赦下さいませ…

「見事栄誉あるグランプリに輝いたのは今コンテスト史上最年少料理長が率いる…ロシナンテホテル東京!」


司会進行の声が会場内に響き渡る。


(よし…よし!)


俺は強く拳を握りしめる。力を抜くとすぐにでも緩んでしまいそうな涙腺と口元をキュッと締め毅然とした態度を保ち続ける。

 

正直ここまで簡単なようでしんどかった。


料理学校時代からコンクールは総ナメ。色んな有名レストランやホテルから卒業と同時に声がかかり、周りのクラスメイトが面接やら試験やらで焦っている中

俺は逆に選ぶ立場にいた。その中でも特に有名なホテル

ロシナンテホテルに入社を決めた。


入社後たった2年で料理長まで登り詰めメディアの露出も増えていった。


周りから天才と持て囃され、はじめの方は心地が良かった。でもそれは次第にプレッシャーに変わり、年上の部下に指示を出す責任に押しつぶされそうになる毎日だった。


「ロシナンテホテルを代表して挨拶の方お願いしたいと思います!中条龍料理長、壇上へどうぞ!」


名前を呼ばれハッと我に帰る。

真紅のレッドカーペットの上を踏みしめ、業界著名人達の視線の中をくぐり抜け壇上へと登る。


「えっと〜…この度は…」


(緊張のせいか言葉が詰まっているのか?)

(あれ?おかしいな)


急激な眩暈と頭痛に襲われた。


「うっ…」




ーープツンーー




「……い」「…おい」「おい!!」


なんだ?呼ばれているのか??

それにしても気持ちがいい。そっとしておいてくれよ

こっちは毎日朝から晩まで働き詰めで寝不足なんだよ。


(そう、働き詰め…毎日毎日鍋振って…)

んん?

授賞式の途中だったよな!?


「すいません立ちくらみがして!!!」


「はぁ?立ちくらみぃ〜?」


真っ暗な中スポットライトに照らされた長い髭の”おやじ”が首を傾げる。


「え?ここはどこですか?」


全く状況が理解出来てない俺は咄嗟にたずねる。

呆気に取られてる俺を見て

その髭の”おやじ”は不敵な笑みを浮かべ


「お前さんは死んだのよ。立ちくらみじゃなくて脳梗塞じゃ」


「はい?イミワカンナイデスケド」


「ワシはイワカムツカリノミコト。まあ簡単に言うと料理の神様じゃ。お前さんみたいな才能溢れる料理人をこのまま成仏させるのは勿体無いと思って会いにきたのじゃ。お前さんまだコックはしたいかい??2つ返事できめろ。もう料理はしたくないならアレじゃ」


その料理の神様とやらは俺の後ろに指をさす。

そこにはこの世のものとは到底思えない骸の山々。


俺はその恐怖に駆られとっさに答えを返した。


「やります!やります!」


その返事を聞き、またその神様とやらは不敵な笑みを浮かべ、俺の目元に手を当てた。

するとさっきまでの静寂とはうって変わり、賑やかな音が聞こえてきた。


目を開けるとさっきの神様とやらは消えていて

古代ヨーロッパ風の賑やかな町が広がっていた。

見渡すと腰に剣を下げた騎士のような人達や

耳が尖って長い特徴的な美女達が歩いていた。


(あぁ、騎士にエルフに色々いるなぁ)


(ここはアレだ、前にアニメでチラッと見た異世界ってやつか。料理の神様か何か知らないがこんな異世界に飛ばしやがって)


「……」


ん?んん?


「い、異世界転移ーーーー!?!?!?!?」
















最後まで読んで頂きありがとうございます

次回より異世界生活始まります

良ければ次回も見て頂けると嬉しいです!

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