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追放サイド ストーリー 9





 クソ!!沙羅といい真斗といいどうして俺の周りは役立たずばかりなんだよ!!逃げるか・・・?いや俺が狼程度の雑魚に逃げる?ありえねぇ!!!


「な、直樹!!は、早くスキルを使わないとッ!!!また来てるぞ!!?」


「うるせぇ!!さっき噛み付いてきた奴が離れねぇんだよ!!!クソ離れろッ!!」


 “ガルルルルッ!!” ”ガリッ” ”カブッ”


「ガァアアアア!!


 “剣聖の円舞”(ナイト・オブ・ロンド)!!!」


「直樹!!同じスキルばかり使いすぎだろ!!別のスキルも使え!!」


 黙れ!!黙れ!!黙れ!!このスキルは最強なんだ!!対人戦でもこのスキルがあったから俺は世界ランカーになれたんだ!!このスキルが効かないなんてあるわけない!!!


 俺はスキルを使い攻撃を喰らっては課金で手に入るポーションを使用するといったことを繰り返し徐々にポーションは無くなっていき戦闘を開始してから30分程が過ぎていた。


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・クソもうポーションが無い・・・MPも・・・ありえねぇよこんなの」


 “グルルルルッ”


「直樹避けろ!!!」


 “グルルルルッアアッ!!”


「ガッアアアアアッ!!!」


「直樹!!」


「・・・・・・・・・・・」


 “グルルルルッ”


「や、やめろ!!こっちにくるな!!ガッ!!・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・


「な、直樹落ち着いて!!!な、何があったわけ!?」 


「クソッ!!クソッ!!クソッ!!真斗テメェ!!!ふざけんじゃねぇぞ!!」


 俺たちはまたもや全滅しダンジョンの外へ戻ってきてしまった 俺が・・・この俺が二度もあんな雑魚モンスターに・・・クソがっ!!!


「な、なんだよ直樹!!離せよ!!人に当たってんじゃねぇよ!!」


「人に当たるなだと!?テメェが何も援護しねぇから俺が死んだんだろうが!!課金で手に入れたポーションも全部消えちまったんだぞ!!!」


「そ、そんなんしらねぇよ!!お前が勝手に使ったんだろ!!馬鹿の一つ覚えみたいに同じスキル連発しやがって!!」


「テメェ!!何もしなかった奴が偉そうなこと言ってんじゃねぇぞ!?テメェがまともに援護してればあんな雑魚モンスターには勝ってたんだよ!!」


「ち、ちょっと二人とも落ち着いてよ!!」


「そこの方達どうかされましたか?もしよろしければ私を雇ってみませんか?ダンジョン攻略が上手くいかないならお力になれるかもしれませんよ?」


「ああ?なんだアンタ 俺らは今取り込んでるんだよ!見てわからねぇのか?」



ここまで読んで頂きありがとうございます。


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