街そして借金
第2話です!!!
突然だが俺は今へこんでいる。
なぜなら期待していた異世界転生ハーレムを早々に裏切られたからだ。
なぜ彼女は一目惚れしないんだ?確かに情けなかったが異世界転生ハーレムだろ?
あ!もしかして生まれてこの方「お弁当温めますか?」 「大丈夫です」くらいしか女性と会話したことがなかったから言葉が詰まってたのか?いや、思い返してみてもスムーズに言えていた
ビシッと決められていたはず。
取り敢えず会話をしないと始まらないからな、
「な、なあ近くの街まででいいから連れていってくれないか?」
『いやだわ、話しかけないで』
嘘でしょ...どうすればいい!このままじゃ異世界転生ハーレムどころかその辺で野垂れ死ぬぞ!
んーもう思いつく言葉がないぞ、現実世界で友達作っとくんだった。
もうあるのまま全部話してみるか、
「実は俺さ、この世界の人間じゃないかも...なんて...」
『どういうことよ』
よし食いついた!俺は目が覚めたら草原にいたことや、昨日までは全く違う場所(世界)にいたことなど全てを話した。
なるほどね。と少女はうなずき近くにエアストという街があるからそこまでなら連れていってあげてもいいわと答えてくれた。
よかった。どうにか連れて行ってくれるようだ
「本当か!ありがとう助かるよ!」
『うるさいわねさっさと行くわよ』
なんか照れてる気がする。これが俗に言うツンデレというやつなのか?
「ところでこの世界はスライム以外にも魔物とかいるのか?たとえば魔王とか」
『当り前じゃない』相変わらずツンツンしている。可愛いからいいけど..
「へー本当にRPGみたいな世界なんだな」
『なにわけのわからない事言ってるのよ、ほらついたわよ』
~ニヒツ草原の街エアスト~
「スゲー!ここがエアストっていうのか!」余りのすごさに感心してしまった。
浅緑や茜色の屋根にアーチ状の木の柱と石造・煉瓦造りの壁が特徴の住宅がいくつか建っていて
街の中心には井戸がある。
つまりこれは要のプレイしていたネトゲRPGの世界にそっくりなのだ!
夢にまでみた中世ヨーロッパ風のゲームのような世界。要は興奮していた。
これに俺が愛用してた弓があれば最高なんだけどな...
『さっさと行くわよ』
「おいおいどこに行くんだ?約束は街までの案内だっただろこれ以上は迷惑じゃないか?」
今更何を言ってるんだ俺は!ハーレム作るんだろ!
『いいのよ、どうせ街までも街の中までもたいして変わらないでしょ、貴方1人だと心配だわ』
急に可愛さがみえて小学校の初恋の時くらいドキッとした
「ところでどこに行くんだ?もう暗いし子供は危ないから宿屋まで案内してくれたら今日はもういいよ」
流石にあんなに強くてもこんな可愛い少女に夜道を案内させる訳にはいかない
ん?なんだ?少女の顔が見る見るうちに赤くなっていく。
『私は..私は..私は子供じゃなぁぁぁぁい!!!!』
『私はもう15歳なのよ立派な大人だわ!バカにしないで』
少女は小さな体を震わせてどこからそんな声が出るのか?と思うくらいの大きな声を出して思い切り要を怒鳴りつけた。
久し振りに怒鳴られた!ショック...それにこの世界では15歳で成人らしい。新事実発覚
『ほらここが宿屋よ、私は泊まっている部屋があるから行くわ!後は自分でできるでしょ!』
着いたのは二階建てで民家よりは少し大きな建物だった。
[IN]と書かれた看板が表に吊るされている
中は正面に受付があり他は小さな飯屋になっているようだ。宿泊部屋は二階だけのようだ
「ああ、何から何までありがとう。また明日よろしくな。」
『ところであなた流石にお金位持ってるわよね?』
ギクリ、やっぱりこの世界にもお金の概念があったか...
「すまない、お金・・・貸してくれないか?」
『もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
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