ブランコ
掲載日:2019/05/01
公園にブランコがありました
ひたすら僕は漕ぎました
静かな夕間暮れ
ギーコ、ギーコと
音が響く
それから僕は気づきました
淋しい気持ちになりました
揺れる世界と鐘の音
ギーコ、ギーコと
移り変わる
いつもと同じ夕焼けは
やけに紅いその日々は
永く永く影を引く
一体何になるのかな
『だって辛いじゃないか、幾ら足掻いても足掻いても何も残らない。お前は辛くないのか。世界はいつも目まぐるしく揺れて変化するのに、自分は同じ場所を行ったり来たりしてさ。まるでブランコじゃないか。あーもう! 何なんだよ、本当にさー! 僕が幾ら頑張ってもいつか僕と云う存在はなくなってしまう。僕は影になってしまうんだ。この日々が作り出したその影が一体何になるんだよ。嗚呼、それはまるで人生の夕暮れだ』




