表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不安な奴は読め。  作者: こども
81/138

俺であるため

 「生きなさい」と言われた。どうしてそんな残酷なことを、と恨んだこともあった。寿命まで生きることの難しさを日々痛感しながら満員電車に乗る。


 俺は俺の快楽のため大切な人を傷つけ、大切な何かから逃げ、気づけばなにも残ってはいない。朝陽が逃げられぬ渦を伴って近づいてくる夜明け前、野良猫は轢かれ腸を飛び出して死んでいく。


 プライドとは何かと考える暇もなくちっぽけなプライドにしがみつく惨めさに周囲は嗤う。自分を信じ生きられない滑稽さに周囲は笑う。「よかったね」と言われても、誰も彼も地獄を抱えたま生きているだけ。


 優しさの答えに気づけないまま10代は終わる。人生の意味を諦めてから20代は始まる。あと何年すれば俺は優しくなれるだろう、そう自問しながら線路内に飛び込む人を今日も見送る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ