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不安な奴は読め。  作者: こども
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家を燃やした人の笑顔を想う。

 大学を辞めて、家族も友人も捨てて、スマホも置いて、もう誰とも何とも関わることなく、寂しくても一人で生きていきたいと思っていた。朝起きて寝るまで間の全てのことが癪に触って、イライラすると眠れなくなって、眠れないと死にたくなる。気絶するように眠って、また起きてしまったと思う。


 ずっと旅に出たかった。でも旅は帰る場所がない人にしかできないらしい。帰る場所が帰るべき場所であるうちは、それが自分で望んだかに関わらず、ただの家出であり、失踪であるようだ。


 家出には必ず終わりがある。日が暮れて真っ暗になった部屋でこれを書いています。パソコンの明かりが痛い。僕は自分で終わりを決めたかった。それまで誰とも喋りたくなかった。これ以上気持ちの悪いこいつらといたら死んでしまうか、殺してしまうと思ったから。


 ただ寂しかっただけなのに、どうしてこうなってしまったんだろう。

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