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不安な奴は読め。  作者: こども
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好きな女には幸せになってほしいとか。

 好きな女には幸せになってほしいってそんなのは当たり前であって。好きな女には俺と一緒に幸せになってほしい。どっかの誰かじゃなくて俺と。好きな人の自分以外との幸せを祈るなんて都合のいいエゴであって、向こうは一年に1秒もこっちのことなんか考えていないだろう。何もしていないのに自分だけ犠牲になった気になるようなそんなおめでたい人間にはなりたくない。自分の好きな女が量産型の雰囲気イケメンかどうかも疑問なくらいのレベルの男に口八丁でおだてられて優しくされて口説かれて酔っ払った勢いかなんかでセックスしてデキ婚して俺のことなんか未来永劫思い出すことなく一生幸せに暮らしていくのを、指をくわえて見ることも叶わないなんて俺は絶対に絶対に絶対にごめんだ。


 本当に好きだから、他の男に口説かれるくらいなら俺に口説かれてほしいし、口だけの優しい言葉に騙されるくらいなら俺に騙されてほしいし、デキ婚するなら俺とデキ婚してほしいし。俺と結婚したら俺が幸せだから結婚してほしいし、絶対苦労かけないって思ってるけどかけることもあるかもしれない。楽もさせてやれないかもしれない。浮気もバレるかもしれない。俺の見てないところで泣いてるのに気づけないかもしれない。それでもそういうの全部、何から何まで俺のそばでやってほしい。きっと俺である必要は全くないけど、他の誰かである必要も全くないから、だったら俺でいいと思う。


 自分は誰より優しいし誠実だって心の底から思ってるけどそんなものは全く役に立たなくて。いつか本当に好きな人ができた時のために、口説き文句と優しい嘘の10個や20個くらい言えないと格好悪いよなあ。

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