表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不安な奴は読め。  作者: こども
132/138

お別れの詩

今私が住んでいる家は3ヶ月後には誰かが住んでいて、二人しか知らないような裏道は思い出に溶けていって、会う前にコンビニでハーゲンダッツを買っていくこともなければ、傷付けまいと無理に優しく振る舞う必要もない。そんなことはもう2度とないのだ。


あんなに好きだったけれど、ほんの少し先の未来さえ示してやれなかった。経った二人の世界が終わる。この大宇宙の小惑星の中の、ちっちゃな島国の中の世界が、毎日無数に終わっていく。私たちも御多分に漏れず、終わったのだ。それだけだ。


あなたがいなくても、お腹は減る。夜は眠くなるし、朝は目が覚めるし、満員電車に乗って、ちゃんと行くべき場所に行く。一日頑張って帰る。その繰り返しで。あなたがいなくても、きっと私は平気で生きていける。すぐに新しい人と出会って、遠くない将来にはあなたのことを忘れたことすら忘れるんでしょう。


いつかまた会うことがあったら、その時にはどうか笑顔でいてください。


愛していたよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ