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不安な奴は読め。  作者: こども
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不登校・無断欠勤の薦め

 1週間が始まる月曜日の朝という最も大切な時間に、行くべき場所に行っていないあなたが私は好きです。やるべきことも勿論やっていないのでしょう。やるべき事をやらないからこそ行きたくなくて、行かないからこそやるべき事をやらなくなるのですよね。私も高校時代から出席が足りなくて単位を落としていた位ですから、似たもの同士です。ついぞ欠席連絡すらもしなくなった当時の事を思い出します。


 言うまでもないですが、今日は叱りに来たのではありません。「今日もよく学校に行かなかった」と褒めに来たのです。不登校であることと人生が終わることは全く同質ではありません。むしろ才能です。豚小屋に通わないという勇気もくたびれた大人にならない為には時として必要です。幸いなことに今の私には人並みの学力が備わっていますし、当時からの友人も数人います。学校に行かないというのはせいぜいそんなものです。思春期というのは人生で五感が最も研ぎ澄まされている時期だと考えます。浅い知識を基に物事を判断してもなんとかなるのです。


 だが残念なことに、不登校でも勉強はしなければいけません。「勉強」とは何でしょう。当然ですが、国数英理社のことではありません。古漢 数1A2B3C ReadingListeningWritingSpeaking 物化生地 世界史日本史地理倫政 のいずれでもありませんし、家庭技術体育美術音楽のことでもありません。そもそも後者が副教科と呼ばれていること自体不可解ですね。


 重要なのは何を放り出したとしても自分のことだけは投げ出さないことです。学校に行かない自分をどうしたら好きになれるのか。薄っぺらい自己啓発に騙されてみるのもいいでしょう。学校に行くことは、実はかなり大事なことですが、大事なことを捨てないと見えないものがあります。あなたには今何が見えていますか。それを大切に、それに従ってください。


 

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