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不安な奴は読め。  作者: こども
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さよなら。

 僕が初めて投稿したのが2018年8月31日らしい。2年半が経った。本当に色んな事があった。死ぬほど泣いたし死ぬほど叫んだし暴れた。それこそ、死んでしまおうと思った。それでも運良く生きていた。


 投稿を始めた理由は匿名のSOSだったのだと思う。「辛い、苦しい、死にたいなんて誰にも話せないけれど、誰かお願いだから助けてくれ」そんなありふれた理由でこれを始めた。今となっては何が不満だったかも思い出せない。


 実際は高校から書いていた日記の内容も含まれていることもあるから、4年以上は確実にかかったと思う。この数年間で文体も語彙も変わった。表情も顔つきも雰囲気も違うと言われる。きっと知らず知らずの間に大切なものをたくさん落としてきてしまったかもしれない。下らないと唾棄していた周囲へと迎合することが、悪い事ではないと心のどこかで思ってしまっている。大切な人もできた。


 僕は自分の幸せに気付いてしまった。


 もうきっと、きっとだけど本気で死にたいと思うことはなくなってしまうかもしれない。寂しくて悲しくてどうにもならなかったあの頃の気持ちを忘れてしまうかもしれない。あの時の、何か真っ直ぐで純粋で、綺麗な殺意のような感情は気付いたらなくなってしまうのかもしれない。自分が自分でなくなってしまうことに、寂しさだけでなく少しの喜びと期待を感じるようになってしまった。


 もう、僕はこの文章を「死にたい奴は読め。他はファンタジーでも読んでろ、来んな。」とは思わなくなってしまった。どんな些細な悩みでも、これを読んで少しでもそれが良い方向に進んでくれたら嬉しいと感じてしまうようになった。暇つぶしにでも見に来てほしいと思うようになった。しょうもない奴にも、下らない人間にも見てほしいと思うようになった。だから今日でこの題名で投稿するのは終わりにしようと思う。


 今までたくさんコメントを頂いた。メッセージもたくさん送って頂いた。確かに僕のメッセージが届いた人達がいて、それに僕も毎度数われていた。読んでくれている皆様、稚拙とすら言えない文章にお付き合い頂きまして本当に有り難う御座いました。


 

 僕はもう大丈夫です。きっと生きていきます。またいつか、ご縁が会ったら会いましょう。




 それまで生きていてね。約束ではありません。

 

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