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不安な奴は読め。  作者: こども
119/138

もう何が何だか分からねえよ。

 息が詰まる。息が詰まる。いつまで俺はこの家に縛られ続けるんだろう。いったいいつまで。苦しい。狂った人間しかいないこの家で一体どうやって普通に生きていけというのだろう。苦しい。苦しい。死んでしまえと頭の中でこだまする。苦しい。苦しい。消えてしまえと腹の奥の方から込み上がってくる。


 普通とは平凡とは人生とは、全部くだらない思春期の妄想だ。人間どこまで行ってもたかだか数十年しか生きていない雑魚の集まり。知った風な口を利くガキどもで世界は構成されていて、誰のいうことも成すことも大したことはない雑魚ばっか。そんな雑魚から生まれた雑魚が幸せに生きていけるわけないだろう。


 開放と崩壊と解放と、独立。自分で選んだ道に文句を言うなと大人は言う。子供にあたるなクソガキども。文句を言うなと言う文句を言っている雑魚に感性を割くだけで無駄だ。殺してしまえ。


 むかつく人間は殺してしまえば良いと思う。むかつくんだよどいつもこいつも。殺してしまえばいい。歩行者天国の無差別殺人も座間市の大量殺人も犯人は僕らと変わらない。誰だってああなる素質も度胸もある。僕たちはただ、運が多少良いだけだ。だって、むかつく人間を殺す以外にどうすれば良いかわからない時くらい誰だってあるだろう。


 ゴミどもから解放される術を一生かけて探さなければなら合い。強く生きなければならない。コンプレックスを一生抱えて生きていく。頭がおかしくなってるのかももうよくわからねえよ。

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