今、目の前で親が泣いているとしよう
タイトルの通り、今目の前で自分の親が泣いているとしよう。
それに対する自分の感情の変化が「心配」だったり「悲しい」だったりする人は運が良い。それは当たり前のように見えて実は本当に幸せなことだから、その感性を大切にした方がいい。言うまでもないが世の中には色々な人がいる。「煩わしい」と感じる人もいれば「ざまあみろ」という人もいる。「いつものことだから気にしなくてだ大丈夫」という人がいれば「うざい。イライラする」という人もいる。もはや何も感じなくなった人もいる。良い悪いという問題ではないとしても、自分の親が泣いているときに助けてあげたいと思えるような家庭環境に生まれ、そしてそうなるように育まれたいはずだ。きっと誰だってそうだろう。
「当たり前」というのはいつだって多数派の一方的な都合だ。介護疲れから痴呆の親を殺したというニュースは毎日のように流れてくる。虐待も監禁も束縛も本来知る必要のない暴力だ。そんなものの存在すら知らないような、想像もつかないような世界で暮らしたいに決まっている。誰だってそうだ。
色々な世界を知っていた方が優しくなれるんだよ。普段馬鹿そうに見える人ほど隠すのが上手で、たくさん地獄を見てきているってことはよくある。笑顔が眩しい人っていうのは笑顔でいられることの大切さを知っている。笑うことを諦めた人は必死に生きている証拠で、必ず報われる日が来る。
そう信じるしかないんだよ。




