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不安な奴は読め。  作者: こども
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めんどくさい。

 誰にでも人には言えないことがある。当たり前だ。それについて酷く悩んでいるかもしれない。そのせいで、のたうちまわるような苦しみを日々味わっているかもしれない。ふとした時に死にたくなるかもしれない。そしてさらに現実は残酷だから、社会も大人もそんな暗い過去は一切必要としていない。如何に過去を潔く精算し、前向きに生きているかが問われる。そんな世界。


 興味がないのだ。あなたに興味がない。世界は一ミリもあなたのことを必要としていない。日々葛藤に苛まれ、それでも諦めようとしないあなたよりも、どっかの家柄も育ちも良くてそれなりに擦れていない箱入り娘が好きだ。世界はそうできている。


 「めんどくさい」のだ。僕達は。


 だから生きていかなければいけない。人には人の苦労がある。金持ちには金持ちの悩みがある。同じなのだろうか。僕もあなたもボンボンもお嬢も、同じなのだろうか。堂々と、「同じだ」って言わなければいけないのかもしれない。それでも負けたくないと思ってしまう。その時点で同じ土俵には上がれていない。貧乏人の悲劇は、漠然とした生い立ちへのコンプレックスだ。負けてはいけない。けれどきっとそこには勝ちも負けもないというのを彼らは既に知っている。


 一つだけ間違っていないと確信していることを残しておく。少なくとも22歳までには自分の暗い過去を消化して、引き出しにしまった方が良い。それ以降はきっとイタいだけだよ。お互い頑張りましょう。


 

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