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不安な奴は読め。  作者: こども
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人種差別をしています。私。

 母校の小学校のグラウンドとか地元の映画館とかスプラッシュマウンテンとか、歳を取るにつれてどんどん小さくなる。大きくなったのは背丈だろうか。世界の縮小1つ1つが積み重なって、気付けば八方塞がりになっている。年齢的に息苦しいと感じたらたぶん、無意味に旅をした方がいいと思う。


 幼少気、バッタだのカエルだのを捕まえては自慢していた僕は今や蚊も潰せない。あの現象に名前をつけた方がいい。イヌやネコに触るのですら僅かに抵抗がある。他を他として純粋な眼で見れなくなっているのかもしれない。


 口先でいくら平等を唱えても、たぶん僕は黒人と結婚しない。どっちと恋愛するか問われたら白人がいい。単純な好みだから仕方ないと言えばそれまでだけれど、差別と何が違う。


 池袋駅内で寝ているホームレスと自分の親、どちらを殺すか問われたらホームレスを選ぶ。命は平等じゃない。


 ホームレスは汚いと思う。あんな風に成りたくないと思う。不潔だと思う。誰も助けない。僕も見ないふりをする。どうなろうがどうでもいい。迷惑だとさえ思う。それでも人間は平等なんだよ。


 目を背けちゃいけないことがたくさんある。綺麗事のまま済ませちゃいけないことがたくさんある。諦めちゃいけないことがたくさんある。


 正直に生きなければ。

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