表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

6話 会合

冬の52日夜


コンコン


「ユキ、話がある」

「お父様どうぞ、お入り下さい」


お父様だけかと思ったら、アルムさんとオーアさんも一緒か。

何の話するんだ?


「ユキ、学園の入学届けを持って来た。お前は明日これを持って、学園に行け」

「はい。ありがとうございます」

「そして、入学までアルムとオーアに、少し稽古を付けて貰いなさい」

「えっ、いいんですか?」


ラッキー。こんなに早く鍛練出来るとは思わなかったぜーー!


「ですが、僕がここに居るとまずいのでは?」

「大丈夫だ。明日からお前はユキ・ガルアではなく、只のユキなのだから。城にいるのは、将来有望な人材を少しでも早く育成する為だとでも、言って置けばいい。学園には特例の人材が来たら、連絡するように毎年言っているし、何も問題ないよ」

「では、入学まではここで稽古していいんですね」

「あぁ、構わないよ」


よっしゃー!マジでラッキーだぜ。

やっと体動かせるー!


「では、アルム、オーア後の説明は任せたよ」

『ハッ』


お父様帰んのか。

まぁ、こっからはアルムさんとオーアさんとお話って感じか。


「っていうわけで、ユキ様明日からは私とオーアがしっかりと稽古付けさせて頂きます」

「私達も人に教えるのは、初めてになりますので、至らない点があるかもしれませんが、宜しくお願いします」

「お二人とも、本当に敬語は結構ですよ。それにお父様も言っていたように、明日からは只のユキですので」

「まったく、ユキ様にはかなわないなぁー。良いって言うのならそうしますけど」

「ユキ様ではなくユキと」

「ハイハイ。ではユキ、明日は剣術ではなく魔法の稽古からするんで、オーア頼むわ」

「ユキ様が良いのならいいんですけど。アルム少しは躊躇ったどうなの?」

「ユキが良いってんだから、いいんじゃねぇー」

「はい。構いませんよ。オーアさんも様は要りませんから」

「はぁー。分かりました。では、ユキ明日はまず魔法についての勉強から初めます」

「はい」

「勉強が終わったら、オレと体力付けの走り込みな」

「はい。それはいいんですけど、僕は明日どうやって城から出るんですか?

入学届け出しに行かなければいけませんよね?」

「あー、それはなぁー。明日騎士団の演習で、草原に行くんだが、その時に出る荷馬車に隠れて貰う。学園の近くを通るから、合図があったら降りてくれ」

「分かりました。それで入学届けを出したら、迎えが来てまた城って感じですね」

「そういうことだ。オーア他に何か言うことあったけ?」

「いえ、特には無かったはずよ」

「じゃあ、今日は早く寝なよ。オレ達も帰るから」

「ええ、ありがとうございます」

「では、失礼します」


明日の魔法の勉強って、どんなんだろう?

楽しみ過ぎる。やっと転生した甲斐が出てきたな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ