2話 ルーレット
「はーい♪じゃあルーレット会場に行ってみよう♪」
そう言うと、眩しい光に包まれた。
「うっ」
目を開けると
目の前に巨大なルーレットと、その周りに光る球体が5つ
「なんだ?球体が増えた?」
「ほー、これが転生者か!こんなひょろいヤツで大丈夫なのか?なぁー魔神よ」
「まぁ、女神が選んだのですから、何かしらあるのでしょよ。武神」
なるほどこの球体、ゲームに参加している神々か
「フム、では早速始めてくれ」
「はい。創造神様」
「生命の女神、、、お前オレといる時と喋り方変わってないか?」
「当たり前でしょ!創造神様の前だよ!」
「オレもちゃんとした方がいい?」
「ヌシはそのままでもよいぞ」
「はぁー?じゃあこのままで」
「では、始めよ」
なるほど、オレの横にいるのが女神、正面左から武神、魔神、創造神、森神か
森神なんで、無言なんだ?
「森神は無口なんだよ♪」
「そう、、、か、じゃあ、ルーレット始めていいのか?」
「どーぞどーぞ♪」
「ってか、どのステータスからやればいいの?」
「じゃあまずは、知力からいこうか♪」
「あぁ、分かった」
はぁー、こんなにサクッと進めて良いのかよ。
今からオレの次の人生決まるのに、、、
「いいいから、早くやろうよー♪」
「分かったよ、じゃあいくぞ」
ルーレットの方を見ると、80の穴に玉が入ってる。その他の数字を見ても、確かに最低は80になっている。
まぁ、だいたいはチートレベルの強さが手に入るし、どうにかなるだろ。
そう思い、ルーレットを回し、玉を転がす・・・
なっっっが!!!
もう5分ぐらい回ってるか?
「おい!ボウズ、お前玉にどれぐらい力いれた」
「もちろん、全力で!」
「、、、はぁー、バカかお前は!」
「これ、武神よ。まぁよいではないか。ゆるりと待つのじゃ」
「はっ、分かりました創造神様」
もしかして、軽くで良かっのか?
「うん。力入れずに軽く投げればいいだけだよ♪」
「、、、最初から言っとけよ。バカみたいじゃないか!」
「そんなに怒らないでよ、、、ホラもう入るよ♪」
その言葉を聞いてルーレットの方を見ると、確かに玉だよがもう止まる。
オレは目をギュッと閉じその時を待った。
カラン
「「「「ほぉー」」」」
入ったか!サッと顔を上げてルーレットを見る
「、、、、、、マジか!」
「おぉー。すごいね。いきなり200だよ!」
「フム、おヌシ、ツイとるのぉー。その調子で次行け次」
オレは次の魔力、瞬発力と投げすすめた。
今はこんな感じだ
知力200
魔力170
瞬発力200
「キミ、ラッキーだね♪このままだったら、ホントに最強だよ♪」
「あぁ、あとは筋力だよな」
さっきまででは、喋りかけてきた神々も沈黙してるし、次の筋力で最強の出来上がりだな!
「よし、じゃあ最後行きまーーす」
玉を投げたその瞬間、オレは空中に浮いた玉を見つめていた。
カラン
「・・・」
しばらく沈黙が続いた
「えーと、これは、どうなるんですか?」
「フム、まさかルーレットの台からこぼすとは、これは筋力1じゃな」
「、、、ウソですよね?」
「ゴメン、忠告しとけば良かったね、、、昔武神も同じことして、1だった、、」
「えっと、武神様マジで?」
「あぁ、そうだ!」
やっちまったー。まさかあんな事になるなんて!
何やってんだよオレ!
けど、、、まぁー、しゃーねーか。
あきらめよ。
「よし。ではこれで転生者のルーレットは終わりじゃな。女神よその者に引き継がす才能は決まっているのか?」
「はい。創造神様。引き継がすは武術の才能です」
「では、スキルはどうする?」
スキルそんなの聞いてないぞ。どんなスキルを用意してるんだ?
「はい。無詠唱のスキルです」
「フム、なるほどの」
「すいません。スキルって何?」
「なんじゃ、聞いてないのか?スキルとは皆にやる神からのプレゼントのことじゃ。色んなものがあるがヌシが貰う、無詠唱は強力じゃぞ、なぁー魔神よ」
「はい。私の国にも何人持っていますが、全員が国のトップレベルの強者となっています」
そんなもくれんのか!
筋力1とかどうにか出来そうかな?
「本当はくじ引きで決めるんだけど、キミは特別だから♪」
「あぁ、ありがとう。これでどうにか頑張れそうだ」
「では、これにて転生者のステータスは決定とする。では皆仕事に戻れ」
その声と同時にまた目の前が、眩しく光った
目を開けるとオレと球体が一つに減っていた
「じゃーあ♪これで転生の儀式終わりだね♪」
「儀式っていうか、これもゲームみたいな感じだったな」
「そーだね♪」
「そろそろ向こうの世界に飛ばすんだけど、最後に一つ、、、、、、全部の国を倒せみたいなこと言ったけど、そんなに頑張らなくてもいいよ♪」
「なんだよいきなり。ゲームに勝ちたいからオレを転生させるんだろ?」
「それもあるけど、私はキミに楽しんで欲しいんだよ♪」
「、、、、、、分かったよ。存分に楽しんで最後はゲームクリアしてやるよ!」
「うん!じゃあ行こうか次の人生に♪」
その言葉を最後に意識が遠のいていった。
「さて、転生はこれでよし。次は私の準備だなぁ~♪」
どうもー!MINOです
2話ルーレットどうでしたでしょうか?
今回登場人物増えましたが、思った以上に複数人での語りが難しく、森神は無口キャラとなりました(笑)
次回から転生後の話になります
ではまた次回も読んで下さいねー。