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プロローグその3
「3年、来なかったのなんでだっけ」
「明日模試あるって言ってたろ」
「あ、そっか」
活動を終えて、某モールに移動。フードコートにイクルミがいた。
「しばらく、これないんかなー。せめて部長きてくれよー」
「部活には顔出さんかもなー、例会とか大会は来るやろ」
イクルミと話している彼の名は蕪田。イクルミと同じく高2で同期。イクルミより実力は上。
「カブラー、もし、福本伸行がクイズの漫画描いたらどんな感じだと思う?」
「なんだよ、いきなり…。たぶん、1話に1問のペースぐらいの進行で、下手したら審議ーとか、ボタンの不調だーとかですっげぇ、引っ張りそう、あとギャラリーがずっと『ざわ…ざわ…』してそう」
たいていの部活の終わりには、こうやって駄弁るのがいつものことであった。
「どうやったら、うまくチャージできるんやろ」
いつになったら、プロローグ終わるんやろうか
物語の都合上クイズ論をかかんきゃならんし、うまくぼかしてゆるふわ部活ものにするにはどうしたらよいのか