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第二章二話「部長の思惑」
各々が自分のトーナメントの位置と対戦相手を確認したようだった
(えーっと一回戦はアイツとやんのか)
さっき下手なことしてやらかしているので、失敗は出来ない
なんだか、前のほうでざわついている
「あの、部長さぁ」
「どうした、雪?」
「一回戦、マロリーと当たるし、勝っても入間とあたるんだけど、これってさっきの結果反映してるんじゃないのか?」
「反映した結果、あれだから」
「なんだよ、話がちがうじゃないか」
どういうことを言ってるのかというと、A組2位のスズキとB組3位のマロリーが一回戦で対決し、その試合で勝ったものはB組1位のイルマと当たる組み合わせだった
カブラタの方の側もおなじようになっていた
(部長つぶし合いさせる気だ…)
部長はそういうところがある
「じゃあ、さっそく始めるよー」
部長の呼びかけ
「あ、どっちも1年になっちゃったか、南足と雲母。ボタン持ってー」
二人が前に出て、戦闘態勢になった
「では、『一問目』を出題します」
集中を高めている二人
「問題」
緊張の一瞬
「今、『何問目』?」