第一章九話「セミドライパン粉ってどこで売ってるんや」
誤植があるのわかってるけど放置してます、それではどうぞ
ボタンが点いたのは…
「…っしゃあっ」
イルマニアだった
「セミドライパン粉!!」
…ピンポンピンポンピンポーン
「入間1抜け〜」
「ふぅ、あぶねー」
(押し負けた…)
先にリーチをかけていながら追い越されてしまった
「あと、二人でーす。一年もっとがつがつ押せ〜」
1年生は2問正解すれば、勝ち抜けになるので気が抜けない
(おちつけ、わかる問題がきたら押すだけだ)
「…問題、せんななじゅうななね/ん…」
(また…押し負けた…)
「えーと、押したのは1年か、ウンモ」
「カノッサの屈辱!」
「おー正解」
「スゲー!完璧にきめたよ」
クイズ始めたばかりの1年生が年号押しを成功する快挙に観戦者から拍手が起こる
(まさか1年生に指問をとられるとは…)
先程の問題を正解したのは雲母という1年生である。キララってなんか呼びづらいということで「ウンモ」と呼ばれることになった
「これでリーチは3人だな、いくぞ、問題」
「ズバリ、『カイジ』という品種がある果物は何?」
「問題が雑すぎる(笑)」
マロニー先輩の失笑
(知るか、なんやこの問題)
唐突の雑すぎる問題
なんか観戦者もざわざわしてた
ブーッ、誰も押さなかったのでスルーとなった
「うん、正直すまんかった」
部長の謝罪
「誰かわかるやつ、おる?」
「あっ、ハイ」
一人だけ手を挙げた
「キタマクラわかる?」
「ブドウですよね?」
「よくご存知だね、正解」
「『甲斐のみち』って書いて甲斐路ですよね?」
「せやで」
(福本となんも関係なかった…山梨の方か…)
なんだか心がざわざわしてたイクルミであった
私は歴史がとても苦手だったので年号押し出来る人マジ尊敬