第一章六話「変な出題してみた」
カブラタは不用意に誤答したが、
「−−金星で、/もっ…」
「マクスウェル山!」
「−−をゴリラ・ゴリラ・ゴ/リラ…」
「ニシローランドゴリラ!!」
あっという間に正解を重ね1抜けしていた
「一瞬あぶなかったわ〜」
「よく言うよ」
強いプレーヤーはミスをしてもすぐにリカバーできる。イクルミにはなくてカブラタが持っている部分はここである
そんなことをイクルミは考えてると前半グループの番は終わったみたいだ
3年の先輩が2抜け、キタマクラが3抜けしたみたいだ
「よっし、俺の番やな」
ボタンチェックを済ませイクルミは臨戦体勢に入る
「では、参ります。問題、静岡大学を卒業したとされるゆーちゅーばーで/」
押したのはイクルミではなかった
「はい、『はじめしゃちょー』」
「正解でーす」
「ふぅ、ウィキペディア見といてよかったー」
正解したのは3年の入間先輩、某集団のせいであだ名が『イルマニア』になった
「はい、次の問題。うまい、/ふ…」
「よし、きた!『U.F.O.』!!」
ピンポーン
完璧なタイミングで押せると気持ちいい
「はい、つぎ。Google翻訳で日本語から英語に訳すと『sweet sake』/」
押したのはイクルミだった
(よっしゃ、みりんや)
イクルミは答えようとしたが、なにかが頭のなかでひっかかた
(ん?グーグル翻訳?)