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白装束を着たヒーロー  作者: 栗しぐれ
1/1

気付き

もし君が振り返ってくれたなら

僕は悔いなく逝けるのに

僕の姿が見えない君は

まだあいつの背中を見てる

そんな君を見る度に

ありもしない心が痛む

痛覚なんてとっくに無いのに


9月20日

僕は何をしてたんだろう

記憶がない

覚えているのは、僕が黒谷くろたに あらたであること

17歳であること

幼馴染の鈴村すずむら 一花いちかの事が好きだということ

ここには何もない

暗闇 静寂

ただひたすらに歩いて

遠くに光が見えてきて

そこに到達してみると、横たわった僕の姿があった

ベッドに寝かされている僕を取り囲む家族

何故か母さんは泣いていた

見たことのない顔

医者らしかった

隣には看護師さんもいる

僕は 死んだのか

その時ようやく気が付いた

雨の降る窓に、僕の姿が映らなかった

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