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チート過多でのファンタジーライフ  作者: 老 左伝
第1章~子供時代3~
24/42

(21)ついに専用の装備ができたみたいです

ついに専用装備完成!

これもまた……

 





 過去視で約387年前の製作風景を見た。

一人の酔っ払ったドワーフが炉の中に滅茶苦茶でたらめに物を突っ込み、自棄になってくるったように鎚を振るう姿はなんというか……こんなんで出来たのか…これ…

しかも酔いが抜けた後、作り方を全く覚えていないようだった……

……これがなかったら出来なかったんだろうけど、なんと言ったら良いのか…

なんだかなぁ……

その後の風景も1度だけ確認したけど、どうやってコレを作ったか研究してるようだった。

それが成功していれば、今頃この金属は量産されていただろう……

ということは………


 なにはともあれ、研究にも材料集めにもお金がかかりそうだ。

父様に頼むより相応しい相手がいる。

当然、国王でもある伯父上だ。

それに報告しなきゃいけないこともあるしね。

僕は王城に向かうことにした。

けど、どうやって行くのが良いかな?

一人で王城に行かせてもらえるとは思えないし、やっぱりテレポートでも使ってこっそり行くのがいいかな。

いや、それだと驚かれすぎるだろうし、ここは…








―――――――――――――――――――――――――――――――――――








 次の日、伯父上が家にやって来た。

呼んだのは、僕。


「ディル、一体アレはどうやった!?」


 二人っきりになれる場所に移動した後、あるものを持って伯父上は開口一番そう言ってきた。

持っているのは僕の出した手紙。


「俺が仕事している執務室に手紙がいつの間にかあったのには驚いたぞ。魔法の効かないはずの王城内でウチの近衛兵かげやくまで出し抜いてコイツを置くとは……一体どんな手品を使ったのだ?」


「それは、秘密ですよ。ただおそらく僕にしかできない方法で、どんな障害があっても成功できる手品ですよ」


 そう、千里眼で伯父上の執務室しごとっぷり観察ぬすみみして少し目が離れた隙にテレポートで机に手紙を出現させた。

伯父上からしたらいきなり手紙が生えてきたようにしか見えなかっただろうな、実際その通りだけど……


「……洒落にならんな…まぁ追求は後にしよう。それよりも手紙に書いてあった『相談したい事』というのは一体何だ?」


「この長いの、触ってもらえますか?」


「この黒いのか…意外に硬いな」


「えぇ、簡単には曲がりません、それに…」


「あぁ、驚く程…軽いな」


 僕は伯父上に箒から分解した長棒を手渡して曲げられないほど硬いことを見せていた。


「さらに、その金属は魔法の増幅体でもあります。そしてその箒の大きさで四属性輝石真鉄杖アークルーンスタッフを超える増幅率があります」


「…なんだと!?まさか、遺物品アーティファクトか!」


「もし、この製法が分かりそうだと言ったら研究に協力することは可能ですか?」


「……これを!? 遺物品アーティファクトを再現できるかも知れない…というのか!」


「えぇ、僕の『目』が解析しました。製法と材料は分かったんですけど、高価な品なので実践出来なかったんです」


「……何が要るんだ…」


「高価なのは魔真銀ミスリルと属性輝石各種、それと真鉄ですね」


 伯父上はしばらく沈黙して、なにやら考え込んでいた。

どうやら食いついてくれたみたいだ。

ここで材料を手に入れることができれば僕の武器作成もできるはず。


「2つ聞こう。一つ目は何故、この金属を作ろうと思った?」


「え~と、ただの好奇心です」


「…嘘だな、それならお前は今すぐ作ろうとはせずコツコツ地道にやるはずだ」


 まいったな、さすが伯父上。

僕の事をよく分かってる…

見透かされてる気もするし、ここは正直になったほうがいいかも知れない。


「……自分専用の武器を作るためです」


「ほぅ、なるほど……ならば2つめの質問は無しだ。代わりに条件を2つ付けよう」


「条件…ですか?」


「1つめの条件はこれとちょこれーとと言ったか、あれの製法を我が国の宮廷魔道士に伝えて研究させて欲しいという事、2つめは他者にその2つを広めないことだ」


 国内でこの製法を研究させて、他国に広げたくないって事か。確かに凄い金属だからなぁ。

それにしても、何故かチョコレートの製法まで付いてきてる。

もしかして…伯父上もあの味にハマったのか?

シャルちゃんの父親だからなぁ、食いしん坊は遺伝だったのか……


 いやいや、真面目に考えてみよう。

この製法を他国に知られたくない、これはわかる。

特に帝国には絶対知られたくないだろうし、僕も異論は無いな。

それに…チョコレートはともかく、この金属を作るには相当の職人技術が必要なはず…

製法を教えても簡単に作れはしないだろう。

恐らく最低でもランク60、予想では70くらいの職人でないと安定して作るのは無理だろう。

40台の職人ではもの凄い幸運や奇跡でも引き起こさないと成功しないだろうし……

そう考えるとあの酔っぱらいドワーフはもの凄かったんだろうなぁ。

うん、別に問題はなさそうだ。


「分かりました、それで交渉成立ですね」


「うむ、そうだな。ならば後で魔真銀ミスリルと真鉄、属性輝石を贈らせてもらおう」


「あ、あと1つだけ、情報があります」


「ぅむ? なんだ?」


「王宮に武器を納めてるローガンと言うドワーフなんですが、サルトロンディの密偵でした。スキルから見ると世論操作と情報収集が主な担当のような感じでしたけど、注意してください」


「!! …分かった、忠告、感謝する」


 これで、武器作りの第一歩は始まった。

後は空き部屋だったのをハンスと一緒に魔鍛冶場へ仕立て上げたワルのりしてかえちゃった部屋に材料が届けば作成が出来るはずだ。

さて、武器の形状はどうしようかな……








―――――――――――――――――――――――――――――――――――








 数日後、魔真銀ミスリルと真鉄のインゴット、それに属性輝石各種が届けられた。

そして次の日から、製作に取り掛かった。

前日には色々な準備を仕込んでいた。

まず、僕は本物の魔真銀ミスリルと真鉄、そして属性輝石というものの性質をよく知らなかった。

なので昨日は全て鑑定させてもらった。

そして製法と照らし合わせて、強化案を練っていた。

自分の持てる魔道具職人の全てを結集させて最高の武具を作る気でいた。

自重?

そんなものはどこかに置き忘れてきてしまっていた。

自分専用の武器を作るとなったら最強を目指すのは当たり前だろう。

あらゆる事態を想定した使いやすいデザイン、そして自分にあったスタイルを考えて、理想の武器を作るんだ。


そして僕専用の武具作成が始まった………



 できた、出来てしまった……

伸縮自在な長柄に切れ味の良い刃先、それでいて軽く最高の道具ができた。





   不思議な高枝切狭:打撃力+35、増幅率+65。輝石を混ぜた金属で作った棒に

      可動式の刃物を仕込んだ物、魔力で伸縮自在なギミックが施されている。


 どうみても『高枝切狭』だったが……

どんな武器を作ろうか迷った末、槍系の形状で斬る・突く・叩くと3拍子を揃えることにして、次に素材の比率を試して満足いく品に近づいてきたので改良を重ねていった結果、いつの間にか高枝切狭になっていた。

……どうして!?

武器として問題なく使えそうな気もするんだけど……

見た目はどうしても高枝切狭にしか見えない。

……武器じゃない!

何度見ても武器として何かが間違っている気がするから、これ!


 もう一度、設計からやり直してみよう。


 ……………………………


 どうにも上手くいかない。

まず、長柄部分は特に問題がない、発想として長さ調節可能なギミックを仕込み、魔力でギミック操作をすることで余分な絡繰部品を排除して耐久性を上げてある。

硬度は魔真銀ミスリル55%、属性輝石30%、真鉄15%辺りが一番高いが魔力増幅が多少低下してしまうようだ。

魔真銀ミスリルを減らして輝石を増やせば増幅率は上がるみたいだけど、今回は硬度と耐久優先で行こうと思う。

しばらく色々試しているうちに輝石に4属性の魔力付与を行う方法を応用して属性輝石に魔力付与を加えて強化することで増幅率を補う事を考えついて実践したところ、これが大成功だった。

おかげで素材自体がとんでもないシロモノになってきた。

ちなみに属性付与は魔道具職人の技術なので割と簡単にできる。

製作には念動や火炎操作ちょうのうりょくなども利用してるから作るのは楽だったりする。

火炎操作で炉の熱は自在に操作できるし、熱い塊さえも念動で自在に浮かして好きな形に加工できる。

鍛造の作業すら楽に行える為、簡単にサクサク作れそうなのでとても楽しい。

ここまでは良い。

だけど問題は武器の刃先部分だ。

この部分だけ…肝心のデザインが微妙で上手くいかない。

端的に言えばカッコ悪いか、使いにくいのどちらかだ。

いいアイディアが浮かばない………少し休憩にしよう。


 あ、ついでに完成した高枝切狭はモンタにでも提供しよう。





「おや坊ちゃん、どしただ ?また魔法さ練習に来ただか?」


「いえ、日頃お世話になっているモンタにこれを渡しに来たんです」


「なんだべ、これ」


「これはですね……」


 僕は高枝切狭の使い方を実践を交えて教えていった。

魔力による伸縮機能、切れ味と切り方、それとお手入れの仕方なんかを…


「こりゃまたおったまげたもんさ作っただなぁ、仕事がはかどりそうだべ」


 渡した道具が役に立ってくれるのは良い事だ。

それにモンタなら信用できるし、渡しても問題にはならないだろう。

しばらくモンタの作業を見ていたが、途中から妙なことをやりだしていた。

なんだ…あれ…あんな機能あったか?


「モンタ、それは一体……何をどうしてるの?」


「んぁ?これだべか。なんかこの棒やたらと魔力の通りがよいんか風の魔法で落ちてきたもんさ受け止めようとしたら自然に出てきたんだべ。ほんに便利だなぁ」


 高枝切鋏の手前に白い魔力で出来た網のようなものが展開していた。

魔力がほとんど具現化していたのだ。

まさか、予想外の結果だかんがえてもみなかった

こんな機能があるなんて……ん?

魔力…具現化…そうか、これなら!

僕は急いで工房に戻った!

これならさらにシンプルに、その分強化もできるかもしれない!








 ………ついに、出来た。

ここに、僕専用の武器が完成した!

2m弱のシンプルな一本の棒。

でも、これこそが僕の武器なんだ。



 限界突破魔導棍:打撃力+『{力+賢さ}÷2』増幅率+『賢さ÷2』所有者以外装備不可

    ディレットが自分用に製作した特殊素材の棍。魔力で自在に刃先を生成可能

    改良を重ね続けて精神感応素材に進化してしまった為に

    所有者の力量次第でどこまでも強化されるようになった。8mまで伸縮自在



 自重せずに改良を加え続けた結果、とんでもない武器を作り出してしまった。

魔道具職人のスキルランク100超えは伊達じゃないということだ。

さらにこのテンションで防具まで作製し終わった後に、ふと我に返り性能を見てやりすぎたかなぁと、多少反省したけど後の祭りだとしか言えないだろう……



  限界突破魔導服:防御力+『{体力+賢さ}÷2』所有者以外装備不可

    ディレットが自分用に製作した特殊素材の服。あらゆる服に変幻自在

    改良を重ね続けて精神感応素材に進化してしまった為に

    所有者の力量次第でどこまでも強化されるようになった。耐寒・耐熱付き






 自分専用に作った武器防具だけど、これも反則的チートな能力だよなぁ……


次回は過去話!

超能力の秘密が明らかに?


作り上げてしまったのは進化する武具!

多分コレがあれば今の実力でも中位竜ランクといい勝負ができそうです。

7歳でソレとか…どこの人外でしょうか^^;

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