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チート過多でのファンタジーライフ  作者: 老 左伝
序章
1/42

(1)善行を積むとすぐに転生できるようです

 初めての創作小説、連載モノです。

拙い部分も多いかとは思いますが、優しい目で見ていただけると嬉しいです。






「おめでとう、これを引き当てるほどの幸運の持ち主は初めてじゃな」


 目の前にいる不思議な威厳をまとった老人?が、僕に笑顔を向けて話しかけている。


「はぁ…」


 高級そうなソファーの上で僕は放心したように答えるしかなかった。実際僕は、幸運なのか不幸なのかどっちなのだろうか。


















――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


















 受験に合格して大学に受かった時は文字通り飛び上がって喜んだものだ。

そして一人暮らしを始めて、入学式を経て3日目に、僕は死んだ。

自転車で大学に行こうとして車にはねられたのだ。


 どーん、という衝撃、回る世界、ゴツンという頭に響く音。

その後、体が動かず熱かったり寒かったりしてたような気がする。目の前で誰かが何かを話しかけていた気もするがよく覚えていない。


 気がついたらココにいた。


「はーい、並んでください、順番にどうぞ」


 天使?だろうか、羽の生えたお姉さん?が光るカタマリの行列整理をしていた。

他に人は居ないか、あ、一人いた。こっちに来るみたいだ。


「あの、ここはどこなんでしょう?」


 近くに来た男性が天使?に質問してる。

いや、ここってどこかのアトラクションとかコスプレ会場とかじゃなければ、どう考えても…


「はい、ここは死後の世界とか三途の川とか言われてる場所です、転生か天国地獄行きかはその人次第ですけど、並ばないと先には進めませんよ」


「ちょっとまて、じゃあ俺は死んだのか、そりゃないぞ!まだ俺は死にたくねえよ」


 なんか絡んでるな、まぁ死んだことを認めたくない気持ちは分かる気がするけど、ゴネてどうにかなるものじゃないと思うけどね? 

というか、そうするとやっぱり僕も死んでるのか。

多分、交通事故だろうな、おぼろげに記憶あるし、痛みの記憶がないのがせめてもの救いか…


「はい、邪魔です。わめくならそっちでやってくださいね」


 そんなことを考えていたら、お姉さん?が何かを呟いて、その途端その人は煙のように消えてしまった。

何が起きた!? そっちで、とか言ってたな。ということはどこかに飛ばされたのか?

これは逆らってもロクな事にはならない気がするし、大人しく並んだほうがいいかな。


「すみません、最後尾はどちらでしょう」


「あら?若いのに珍しいですね、大人しく並ぼうとする人は」


 いや、珍しいのかよ! 大人しく並ばないのが大半ってことか? 

道理で妙に手馴れた感じでさっきの人を消したわけだよ。


「いえ、さっきの見ていたら余計な波風は立てないほうがいいみたいでしたから」


「え?周りのやり取りが見えてたんですか!?」


「え?あ、はい。 見えてると何かまずいのでしょうか?」


 なんか天使さん?がものすごく驚いているな、なんかやらかしたか?


「いえ、まずくはないですけど、珍しかったので。普通の人は死んだショックで周りが見えなくなるんですよ、特に若い方は」


「はぁ」


 よくわからないな、どういうことだろう。

首をひねっていると追加で説明をしてくれた。 いい人?みたいだ。


「わかりやすく言いますと、ここでは肉体的感覚ではなくて心で見る、というか感じる、世界なので精神状態で周囲の認識が変わるんですよ。 ですから、ここに来たばかりの人は、落ち着いて周囲を冷静に判断できるような事って、まずほとんどないんですよ」


 なるほど、僕が冷静に周りをみてられるのは、まだ現実感が無いのと『 あせった時ほど落ち着いて一息入れろ』という祖父の教えのおかげでしょうかね。 お爺さん、ありがとう。


「焦ってどうにかなるなら焦ってもいいですけど、そうじゃないのなら焦っても無駄ですからね」


「なんていうのか、若いのに達観してるのね、キミ」


「で、ここは何の列なんでしょう?」


「ここは転生の順番待ちの行列よ、転生する世界と場所をここで決定するの、ここに並んでるのはみんなそう、私が指示が聞こえるというのは転生の管轄ということだからね」


「あれ、じゃあさっきの人は?」


「あぁ、たまにあるんですよね、ああいう霊感が強いので混線する人とかが。 転生の条件は神の目から見て、高い徳を積んだものか、悪徳や罪を洗い流したものが基本だから、ここに並んでるのは罪を洗い流したものたちですね」


 この人魂?というか実体のないビーチボールみたいなのは魂なんだ……

意外に大きいな。


「僕はここに並んでいいのでしょうか? 原罪というのがあったように思うのですが…」


「大丈夫だと思いますよ、原罪の分は自殺以外なら死亡と同時に洗い流されるのが普通ですし、その他の悪徳や罪は……うん大丈夫、今確認したところ付いていないようですから」


 メガネを動かしながら天使さんおねえさんはこっちを見ていた……スカOター?


「なるほど、どうもありがとうございます」


「いえいえ、では、よい来世を」


 …良い来世を、か。

本当に死んだんだ、僕……両親や家族は悲しんでるだろうな……


あれ?父と母と弟がいて祖父と祖母が居たはずだけど「名前」が思い出せない。

家族の思い出と教えは覚えてるのに「名前」だけ出てこないな。

これは一体なんでだろう、魂に思い出が刻まれているとかいないとか、そういう違いなのだろうか?


 残ってる記憶は…


国語:弘法こうぼうも木から落ちる…猿の川流れ…河童かっぱも筆の誤り、あれ? 何かが違う気が…


数学: 加減乗除かげんじょうじょは問題なし、九九の暗唱もできた。


理科の知識:『エネルギー=1/2×質量×《加速度×時間(=速さ)》2乗、 力=質量×加速度』の方程式は覚えてる。


社会:794ウグイス平安京エイリアン…あれ、中途半端に覚えてたり覚えてなかったり微妙だ。


英語:全滅だな、ハァ、サッパリサッパリ、思い出せん。


料理:生・煮る・焼く・蒸す・炒める・揚げるに砂糖、塩、酢、 醤油せうゆ 味噌みそ、よし料理工程も調味料も覚えてる。


サブカル知識:釘打撃に螺旋ボール、斬O刀の開放も覚えてるなぁ…なんで飛翔系ばかり…


豆知識:…部屋の匂いが気になる時はお茶の葉をフライパンで炒めると良い…良しOK…か?



 変に偏ってしまった知識を色々と思い出してみる、もうちょっと出てくるはず。

とかなんとかやっていたら自分の番になった。 列がさばけるの早いな。





 ……え~と、目の前にある物体は一体何でしょう?

どうみても!

新井式回転抽選器あらいしきかいてんちゅうせんき!!

これで転生を決めろとでも!!!

一体、何の冗談だ…


「はい、一回回してね」


 やっぱりこれで転生を決めるみたいだ…目の前にいる受付の天使が商店街のおっちゃんに見えてきた…


 少し疲れた気分で、それでも一回回してみる。 出てきたのは…何か文字の書かれてるっぽい青い珠。

読めない文字なんだけど「なな」って意味に見える。

天界の文字だろうか、不思議だ。


「おめでとう、これは7等だね」


「7等?!ええとそれって…どういうことでしょう?」


「説明聞いてないの! って、あぁ直接転生組か今時珍しいね。簡単に説明するとだね……」


 ……説明は長かった…簡単じゃないじゃないか、とか少し思ってしまった。

でも、説明されたことである程度内容がわかってきた。



 転生時、才能の可能性を1つ与えられる、但しどんな才能かは経験するまでわからない。


ハズレ(黒):ランダムにどこかに転生。

10等(赤):1000人に一人の確率、転生先の世界を選択できる。

9等(黄):10万人に一人の確率、世界と種族を選択できる。

8等(緑):1億人に一人の確率、種族の中で才能1つ、または身分を選べる。

7等(青):1兆人に一人の確率、種族の中で才能1つと身分両方選べる。

6等(茶):10 けい人に一人の確率、7等の内容かまたは記憶を持って転生可能

5等(紫):千 がい人に一人の確率、7等の内容と記憶の両方を持って転生可能

4等(灰):百 じょう人に一人の確率、5等に秀才級のチート能力1つを持って転生

3等(白):百 かん人に一人の確率、5等に天才級のチート能力1つを持って転生

2等(銀):千 さい人に一人の確率、5等に英雄級のチート能力1つを持って転生

1等(金):十 阿僧祇あそうぎ人に一人の確率、5等に神級のチート能力1つを持って転生



才能:努力すればその筋では名前を残せる。(絵画の巨匠や剣豪)

身分:その国の王族や貴族、または一番平和な村の村長など好きな所に転生。

記憶:前世記憶をそのまま保持、取得しないでも記憶の断片が残る魂が出る場合が極稀ごくまれににあるらしい。



秀才チート:才能の能力を努力なしに保持。(4等以降は才能もあるので三物さんぶつ持ちにもなれる)

天才チート:努力だけでは越えられない能力を最初から。(その世界でも屈指の能力)

英雄チート:世界一になれる能力を所持して転生。

神級チート:反則としかいえないありえない能力(無詠唱で高位魔法瞬時連発とか)



 上のクジの単位がありえない… 阿僧祇あそうぎとか さいって当てた人いるの?

聞いてみたら10億年の間に1等が1回、4等が3回出たらしい…いたんだ1等当てた人…


 とにかく、7等なら良い身分と才能の両方を持って、好きな世界の種族に転生できるみたいだし、自分が元いた世界に転生し直してみましょうかね。

そう思って元いた世界のある方向らしき道に向かって歩き出した。



 …道に迷ったら、さっきの天使さんおねえさんに案内してもらおう。


次回、天使、姉さん、大ピンチ!

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