無下な扱いと決意
ユニーク数、徐々に増えてます\(o ̄▽ ̄o)/
皆さん閲覧有難うございます!
ピンポーン
来たか。俺はそう悟った
ピンポーン、ピンポーン
俺はそう思い、座禅を解いて立ち上がった
ピンポーン、ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン
なり続けるチャイム、焦るなよ
ピンポピンポピンポピンポピンポピンポンピンポピンポピンポーン
……うるせえ
ガチャリ、ドアを開けると、ドアの前にはつばめちゃんと、何やら大きな箱を持ってぐったりしている賢也が立っていた
「いらっしゃいつばめちゃん……と、なんで賢也もいるんだ?」
「はろー遥哉くん。えっとね、この人……この人、この人は」
「賢也な」
「そうっ! 賢也くんにね、学校で会ったから案内して貰って来たんだよ、家わからなかったから」
ああ、そういえば教えてなかったな
「まあいいや、立ち話もなんだから上がってくれ」
「そのつもりー、じゃあ賢也くんもう帰っていーよー、ありがとー。あ、荷物は遥哉くんに渡してねー」
そういいながらつばめちゃんは俺の横を小走りにすり抜けて家に入っていった
賢也は、今にも泣きそうな顔をしていた
「賢也……」
「ひどい……無邪気にひどいよつばめちゃん……」
「……まあ、上がれよ」
「……うん」
とぼとぼ歩く賢也の肩に手を添えて支えながら歩き、居間に入ると
「こ……こ……コークスクリュー!」
「龍天宮極真裁滅撃」
部屋を激烈な闘気が包んでいる
刺すような闘気のなか、妹ちゃんとつばめちゃんの二人は
「ぐ、ぐは、強い……‼ だがしかし! 鬼滅十字斬!」
「はい、『ん』がついたので負けですよ」
しりとりをしていた
つばめちゃんが家に入ってから僅か1分弱。どうやればこういう状況にもって行けるのかを是非とも聞きたい
つばめちゃんは暫く「もう一回やって!」と妹ちゃんに頼んでいたが、「ほら、二人が来ましたよ、始めましょう」と言われると諦めてこっちを振り向いた
「あれ、賢也くん帰ったんじゃなかったの?」
「つばめちゃん! 辞めてくれ! それ以上賢也を追い込まないでくれよ!」
賢也は、何故か悟りを開いたような目をしていた。戻って来い、賢也
「賢也さん、お久しぶりです。 元気してましたか? とはいってもミスタリアでは会ってますけど」
気を使ったのか賢也に無機質ボイスで挨拶をする妹ちゃん
知らない人ならこの声のせいで不気味な奴だと思うかもしれないが、賢也は何度もうちに来ているので、妹ちゃんとはすっかり顔見知りだ
挨拶をされた賢也はと言うと、天使を見るような目で妹ちゃんを見て「うんっ! 久しぶり、久しぶりだね譲葉ちゃん! やっぱり譲葉ちゃんは優しいなあ!」と言い、ううっと涙ぐんでいた。妹ちゃんの一言によっぽど救われたのだろう
「さてでは、今回司会を務めさせて頂きます鰆木つばめです」
何故か前触れなく司会紹介を始めるつばめちゃん
「解説の園部譲葉です。今日はよろしくお願いします」
「はい、お願いします」
と、何故かノる妹ちゃん
「なお、この番組は、『Don't conside future 鰆木つばめ』と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」
「Inspire the next 日◯グループみたいな感じか。まあそれだと意味は『先のことを考えてない 鰆木つばめ』になるけどな」
「……さて! じゃあ説明に移るよ!」
こうしてネットに関してドの付く初心者の俺の一ノ瀬賢也、鰆木つばめ、園部譲葉の合計三人から素敵なレクチャーが始まった