◆四日目〜六日目◇
◆四日目◇
また、自分の部屋の前に荷物が置いてあった。
宛先も送り主も同じ。
交番へ足が向かったが、中身が無性に気になって立ち止まる。
箱を振ってみると緩衝材のせいか、なんの感触もない。
意地になって激しく振ると、緩衝材の固定から外れたように、急に中身が動く感触があった。
それは球体のようにゴロゴロと動き、スイカかボウリングの玉を思わせる重さだった。
面倒に巻き込まれる危険を感じ、箱は開けずにマンションのゴミ捨て場にそっと捨てた。
モヤモヤした感情に苛まれながら、布団の温もりに意識が落ちた。
◆五日目◇
今日も自分の部屋の前に荷物が置いてある。
連日のことに慣れてきている自分がいた。
箱を持ち、振ってみる。
カラカラと小さい物が動く音が聞こえた。
開けたい気持ちが募ったが、面倒なことを想像して好奇心を抑えた。
前日の重さとは違う軽い内容物が強く気になった。
その気持ちをどうにか我慢して、箱を開けずにゴミ捨て場へ向かった。
ゴミ捨て場から部屋へ帰る途中、マンションの監視カメラが妙に気になる。
布団の中で得体の知れない不安が心を覆い、現実離れした妄想をしてしまう。自分の妄想に呆れながら、その日を終えた。
◆六日目◇
箱を振ると、中身がゆっくりと移動するのが伝わってきた。何か重量のある塊が、ゆっくりと移動しているようだった。ナマモノを想像して、瞬間的に投げ出してしまう。地面に落ちた箱は若干潰れたが、概ね箱の体を保っていた。
ゴミ捨て場のゴミがまた一つ増えた。
月夜に雲が流れていた。
読んでいただきありがとうございました。
(全7話、完結まで予約投稿済みです)
少しでも面白かったと思っていただけたら、下にある
【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけると嬉しいです。
また、感想を頂けたら喜んで熟読します。
ぜひ、感想の投稿をよろしくお願いします。




