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結婚詐欺師の恋

作者: うずらの卵。

私が孝志さんと知り合ったのは、

いやいや参加した合コンだった。 

高校を卒業して入社した今の会社で2年が経った頃、先輩に人数合わせで誘われた合コンに参加した時に、孝志さんが前の席に座ったのだ。

孝志さんは地味な感じで、何か母性本能をくすぐられる感じ。

私から話し掛けたのが切っ掛けで付き合うまでになったの。

孝志さんは何か、ほっとけない感じかな。

孝志さんと付き合い初めて3ヶ月が経った頃、

孝志さんの様子がおかしくなって来たの。

「何か、元気ないけど悩みでも有るの?」と私が聞くと、「僕の父が友人のヤミ金の保証人になってて、その友人が夜逃げしちゃったんだ」と言うの。

要するに、孝志さんの父親が借金を背負ってしまったと。

私は「借金はいくらなの?」と聞くと、

孝志さんは言いずらそうに「500万」と言いました。

私は孝志さんがほっとけなくて、500万を肩代わりする事にしたの。でも直ぐには用意出来ないから少し待ってと言ってね。

孝志さんは必ず返すからと涙を流してた。

そんな出来事から、数日経った頃私の祖父が亡くなり、遺産を相続する事になったの。

私は孤児で、身内のいなかった今の祖父に引き取られて育ったの。

祖父はかなりの遺産を残してくれていたの。

その事を孝志さんに言ったら、孝志さんたら今度は「母親が入院してその費用が払えない」と言い出したの。

私は「大丈夫よ、お金の事は心配しないで」

と言ってあげた。

すると、孝志さんは涙を流して感謝してたは。

でもね、あなたが結婚詐欺師だって知ってたのよ。だって私と同じ匂いがするんですもの。

だから、騙されたふりをして騙してたの。

勿論祖父の遺産の話何て嘘よ。私は全てを打ち明け孝志さんに「私を騙そうだなんて百年早い」と言ってやったの。

まぁ、私もお金を騙し取ろうと考えてたからお互い様ね。

それから二年後、私と孝志さんは色々合ったけど意気投合して、ゴールインしたの。

男の子と女の子の双子も産まれて、今では双子も18歳になった。でも、その双子からも私達親と同じ匂いが最近して来るのは、気のせいかしら。

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