表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アーケードゲーム CAPCOM VS SNK2で二時間程死闘した

作者: 神保康弘

 私が上京直前まで田舎で働いていた時はアーケードゲームをよくプレイしていました。アーケードゲームというのはいわゆるゲームセンターでプレイするゲームで私がプレイしていたのは対戦格闘ゲームという奴です。


 私は18歳から20歳過ぎまで交通警備員の仕事をしていたが、仕事が終わった後にゲーセンに直行し、CAPCOM VS SNKと後にCAPCOM VS SNK2というゲームを夢中でプレイしていました。ストリートファイター2やキングオブファイターズ、餓狼伝説など人気格闘ゲームのキャラを多数集めた対戦格闘ゲームで基本3対3で戦うゲームです。


 18~19歳のころ隣町のゲーセンで前作のCAPCOM VS SNKをプレイし、ある程度勝ててたんですがある日そのゲーセンの主レベルの強い人に当たり惨敗してしまいました。当時はかなりいい気になって勝ちまくっていましたが全然こちらの攻めが通じずにこちらのガードがボロボロにこじ開けられなすすべなくやられてしまいました。


 普通の人はそこらへんである程度妥協してほどほどに楽しむくらいにしておくのですが私は仕事であっちこっちに行くのでいろんなゲーセンに行っては手当たり次第に乱入しまくり勝ったり負けたりしてはリベンジに燃えていました。


 それから約一年後、CAPCOM VS SNK2が稼働して数ヶ月くらいのことです。冬の夜8時ちょうどに店に行ったらこんな時間にプレイしている人がいたのですかさず乱入。「ヒャッハーこんな時間にいい獲物がいやがるぜー!」とばかりに乱入しましたがこの人がリベンジ相手のゲーセンの主で、隣町のあるゲーム大会優勝者でもあったのです。


 私の使うキャラはギース・ハワード、ロック・ハワード、テリー・ボガードという餓狼伝説の主人公とライバルキャラで性能は強、弱、強ですが飛び道具がどれも地走り系でローリングアタックやスーパー頭突き、サイコクラッシャーを止められない、すり抜けられてしまうのが痛い。その分ハンデになって攻め方を工夫しなくてはいけなくなる。


 最初は相手も油断して舐めていたのか弱いキャラで緩く戦っていたようで、あっさりこちらが三連勝。(なんだ? 思ってたより弱くないか? 私もだいぶ修行したもんな)と内心うぬぼれていましたが、相手がリュウ、ブランカ、サガットというそのゲームの強いキャラ、超強いキャラ、最強キャラを使うようになってからはたちまち三連敗!(アカン! 本気出したらさすがにコイツメッチャ強いわ! このまま勝てないのか···!)


 と思いましたが四戦目からは相手の戦い方に慣れて来たのか、こちらも勝ったり負けたりの互角の戦いで私も相手も小銭を両替しに席を立ち、お互いに乱入し合い一時間以上戦っていました。三連勝以上できませんでしたが三連敗以上もした記憶がないです。


 この短い時間の中では私も相手も全く同じ気持ちだったと思います。何度でもコイツに勝ちたい! 先に席を立ち帰ったりしたら負けを認めることになる! だからコイツが諦めるまで何度でも戦ってやる! と。お互いに頭はカッカしながら試合では頭をフル回転させて戦っていました。


 そして対戦開始してから一時間半以上過ぎた頃、なぜかこちらが勝ちまくり七連勝もしてしまい試合もノリにノって負ける気がしなくなったと思ってたら閉店十分前の音楽が流れてしまい、相手は席を立ち帰ってしまいました。1分くらい待ってから私も華麗に勝ち逃げできてスッキリした気持ちとあーしんどい戦いだったもうコリゴリ、という気持ちが半々くらいで車に乗り、自宅に帰りました。


 もう一年前に一回負けた思い出なんか軽く吹っ飛ぶくらいの濃密な戦いでしたが最後に七連勝できてよかった。相手はあの二時間の戦いを覚えているだろうか忘れているだろうか。


 細かい不満点もありましたが最高に楽しいいいゲームでした。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ