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気分は基礎医学  作者: 輪島ライ
用語集(おまけコーナー)

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用語集2-2 医学用語(臨床医学編)

※用語集はおまけコーナーです。読まなくても物語の理解には差し支えありません。

※特に断りがない場合、この用語集の内容は作中の設定ではなく現実に準拠しています。

※用語集に含まれる情報は2023年3月時点のものであり、現行の制度とは一致していない場合があります。



・臨床医学その1「内科・外科」


 臨床医学で最も主要な位置を占めるのが、言わずと知れた内科・外科です。

 実際には単に「内科」「外科」という名前の診療科は存在せず、「循環器内科」「呼吸器内科」「消化器外科」「脳神経外科」というように細分化されています。

 内科・外科は一般に「腎臓内科・外科」「内分泌内科・外科」「血液内科」「膠原病内科」「感染症内科」「呼吸器内科・外科」「循環器内科・外科」「消化器内科・外科」「神経内科・外科」で構成され、外科が存在しない診療科も存在します。


・臨床医学その2「マイナー科」


 臨床医学のうち整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、精神科、皮膚科、泌尿器科、放射線科はまとめて「マイナー科」と呼ばれます。

 これらの診療科には内科・外科の区別がなく、薬物療法などの内科的治療も手術などの外科的治療も同じ医師が行います。


・臨床医学その3「メジャー科」


 内科・外科に産婦人科、小児科、救急科、麻酔科を加えて「メジャー科」と総称する場合が多いですが、内科・外科のみをメジャー科として他をマイナー科と呼ぶ場合もあるため明確な定義は存在していません。この問題については次項で説明します。


・「メジャー科」と「マイナー科」とそれ以外の区別


 「全身の疾患を扱うのがメジャー科、単一の臓器を扱うのがマイナー科」といった説明が行われる場合もありますが、マイナー科にも耳・鼻・咽頭・喉頭といった多数の臓器を扱う耳鼻咽喉科や全身が診断・治療の対象となる放射線科があることを考えれば不適切な説明です。

 また、口腔外科、形成外科、美容外科、病理診断科、臨床検査科、輸血科、総合診療科といったメジャー科にもマイナー科にも分類されない診療科も数多く存在しており、「メジャー科」と「マイナー科」とそれ以外は医学的な基準で分類されている訳ではありません。

 特に「マイナー科」に属する科目はかつての医師国家試験の出題基準に由来しており、医学的な根拠は特にないことを考慮すると「内科と外科に分かれている科目と分かれていない科目」という分類のみで本来は十分なのかも知れません。

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