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毒使いの俺。高貴なる勇者のパーティには相応しくないと追放されたが、重労働だったので清々する。これからは自分のために生きようと歩き出したのだが……早くも戻って来いと言われているが無視しています。

作者:ハクビシン
クロウ・ハーヴェストは生まれつき凶悪な呪いに体を蝕まれていた。
これは勇者であった両親が魔王を討ち取った際に魔王が死に際に放った呪いの影響であった。
呪いの影響でクロウは生まれてから一度も体を動かすことも声を出すこともできず、彼に出来ることはひたすら家の天井を眺めているだけでだった。
両親はクロウの呪いを解くためにありと古今東西走り回り、あらゆる伝手を使い、遂には呪いに対抗するための手段を発見した。

それはクロウの身にかけられた呪いと同等かそれ以上の呪いで中和させることだった。

両親は大いに悩んだが、死ぬ逝く定めの我が子をこのまま見殺しにするぐらいならば、どんな手段でも試してみることを選んだ。
両親が選んだ呪いは、竜の血に含まれる『不死の呪い』であった。

両親は呪いをクロウにかけると、今まで動くことも出来なかったクロウは突然立ち上がり、自ら声を発したのであった。
呪いの打ち消しに成功したと喜ぶ両親だったが、正しく打ち消しは成功していなかった。
それが分かったのはクロウが魔法の習得を始めた時だ。
本来であれば、両親の素質を引き継ぐクロウは高い魔法の適正を持っているはずだったのだが、彼には一切の魔力が存在せず、今後一生魔法を扱うことは出来ないと言うことが判明した。
これが打ち消しによる弊害であることは両親にはすぐに分かった。
何とかしてクロウの魔力を取り戻す方法を模索する両親だったがそもそも呪いの打ち消しという稀有な方法が成功した例がなく、魔力を持たず生まれてくる人間もいなかったため両親は遂に魔力を取り戻す方法を見つけることが出来なかった。
しかし、クロウにとって生きていることが何よりも嬉しかった。
それからクロウは魔法に頼らない方法で、両親よりも強くなることを目標にした。
これはこの先、蘇るであろう魔王を自分の手で打破するためである。
クロウには確信があった、自身のうちに流れる呪いの残滓が魔王がまた蘇ることは強く訴えていた。
月日は流れ、クロウが18歳をの誕生日を迎えた日。
賑やかな宴の空気を突き破るような激しい馬の蹄の音と、号令がクロウの家の周囲を取り囲んだ。

「クロウ・ハーヴェスト。お前を魔王討伐の一員として迎え入れるよう、女神ハルスティアからのお告げがあった。今すぐ我々と一緒に来てもらう」

有無も言わさぬ空気に気圧されながらもクロウは王都へと連行された
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