スカウト⑧ イヅキ&べギル編
前回のあとがきは半分嘘で半分ほんとです
さて、どちらが本当でしょう
ギルド名が正式に《脳筋帝国》となり、
パワー系アタッカーが集まった。
だが、ギルド戦や長期攻略を見据えるなら――
補助職、特に“生産職”の補完は不可欠だった。
「今後の活動なんですが、ギルド戦などを踏まえて、
あと数人増やした方がいいと思います」
「某は武具の手入れに、生産職の力が要ると考える」
「うん、装備の耐久値は結構シビアだからね」
スバルはふと思い出す。
「そうだな…俺の知り合いに優秀な生産職が二人いる」
すぐさま《闇夜の宴》のイヅキと、《銚子堂》のべギルにフレンドチャットを送信。
二人とも自由活動中で、ギルド未所属の“無所属生産職”。
「こっちの二人は入れるみたいだぞ。フリーらしい」
「すいません、僕の方はすでに入っているらしいです」
「まぁ、それはそれ。とりあえず二人加入なら十分だ」
べギルとイヅキが《脳筋帝国ギルドホーム》に現れる。
「よぉ、アンちゃん、久しぶりだな。だいぶ大物になったなぁ」
「そうね、来たときはボロボロだったのに。今はギルドマスターなんてね」
「ん?知り合いだったのか?」
「まあな、同じ生産職のよしみだ」
「えぇ、ちょっとだけ趣味が合ったの」
(たしかにこの二人の武具、妙に中二感あるんだよな……)
「まぁ、とにかく来てくれたってことは、
入ってくれるってことでいいか?」
「おうよ!」
「えぇ、もちろん」
こうして――
- 攻撃職(剣士・武士・狩人・双剣士)
- 盾職(大盾使い)
- 魔法職(最上位魔術師)
- バランス職(戦士型)
- 生産職(鍛冶屋・道具師)
が揃い、脳筋帝国は理想的な多職構成ギルドへと進化した。
「これで、戦闘も生産も回る。良いギルドにしていこうぜ」
「「「「おーーーーっ!!」」」」
のちに《脳筋帝国》は――
大規模ギルドにも引けを取らない力と個性を持つ、
強者ギルドとして知られることとなる。
投稿遅れてすんません。少しリアルが忙しくて(醜い言い訳)
最新 2025/07/20




