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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転移?ふざけるな!
84/222

僕らの小規模戦闘②【剣の拒んだ命令】

脳筋帝国のギルド構成が完成して間もなく――

スバルは、かつて自身の成長に貢献していたスキル

《成長数値倍化》が消失した謎を追っていた。


(ヘルプもガイドもない……調べるにも根拠がねぇ)


立ち止まり、思考を巡らせるスバル。

だが、完全に無防備な姿は、街の問題児プレイヤーたちに目を付けられる。


『ねぇ~まだ~? 飽きた~』


『こいつ動かねぇんだもん』


『あいつらに殺ってもらおうぜ! オーダー・キル‼』


突然、魔王の大剣が“光った”。

スバルが引き抜くと、意思とは無関係に腕が動き、剣が空を裂いた。


(体が勝手に動いた……しかも、ガキどもが囲ってるのか)


『あれ?死なない?』


『命令しただろ!? 殺れよ!』


静寂。スバルが一言、低く笑う。


「なんだ、俺に何か用か? 殺せって命令されてるみたいだが」


『なんで死なねぇんだよ!お前は何者だよ!』


「“死ね”から始まる会話。いい教育方針だな」


周囲には男の子8人、女の子3人。

中でもリーダー格らしい女1が、一転して甘く喋りかける。


『ねぇ?あんた、私たちの仲間にならない?』


(急に勧誘か……上目遣いといい、これはお嬢様型プレイヤーか?)


「残念。ガキは俺の苦手分野だ。それに死ね死ね言われてたしな」


『なによ!この私がお願いしてるのよ!配下になりなさいよ‼』


「なら聞くが。俺が入って、何の得がある?」


『私たちには“神様”がついてるのよ!この世界じゃ何でもできるのよ‼』


「……つまりハッカーか。くだらん。

そんな表層の力より、自分で積み上げた技術の方がマシだ」


怒った女1が叫ぶ。


『じゃあいいわ!オーダー・バン‼』


再び、魔王の大剣が光る――だがスバルは剣に導かれ、黒い靄を振り払う。


『なに!? まだ生きてるの!?』


「どうやらこの剣が拒んでくれたようだな」


『じゃあ……ごんた! いつものやつ、やって!』


『ファイブ・フィンガーズ‼』


――沈黙。強制剥奪型の不正スキルが放たれたが、剣は抜けない。

コマンドは通らず、装備も外れない。


『え?取れない!? なんでだよ!?』


『早くしてよ!コマンドが通らないじゃないの!』


スバルが、静かに構えた。


「はぁ、いいか、ゲームってのは命令で動くもんじゃない。

“理解”して“攻略”するもんだ。……少し、教えてやるよ」


子供たちも、表情を引き締めて戦闘態勢に移行する。

だが、今彼らが向き合うのは、“脳筋帝国の王”であり、“魔王の剣に選ばれた男”だった。

ネット界でのチーターって通常プレイヤーからしたら

困りものですよね(作者経験あり)

高評価、コメント、ブックマーク

あと、チーターうざいと思う人はいいね等

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最新 2025/07/19

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