スカウト⑦ テリス Ver.2
ありが亭のテーブル越しに向かい合う、司(つかP)と最上位魔術師・テリス。
彼女は、関西弁で語る快活な美少女プレイヤー――いや、自称「美少女」の魔法使い。
ようやく司が探し続けてきた“魔法職”と邂逅する瞬間だった。
*
「さて、まずはこのスキルのこと、教えてほしいんだが、いいか?」
『《アンチマジックエリア》はな、うちが他の魔法使いとやり合う時に有利になるためのもんや』
「答えなくてもいいが、攻撃力はいくつだ?」
『いま、レベル15で攻撃力110あるで』
*
司はふと自分のステータスを確認する。
気づけば、レベルは17へ――成長数値倍化こそ消えていたが、ステータスは規格外に伸びていた。
つかP Lv17
HP:1360(+80)
MP:85(+5)
攻撃力:680 +310(+40)
防御力:935+130(+55)
素早さ:225 +80(+15)
賢さ:85(+5)
スキル
絶対防御・範囲防御壁・テイム・ヘイトアップ 他
称号
異世界人/学生
(これに絶対防御と狂戦士の効果が乗るの、普通にチートだな)
絶対防御時
防御力:2130
賢さ:1
狂戦士時
攻撃力:4950
防御力:1065
(絶対防御が永続なのやばいよな
狂戦士発動しても素の防御に戻るだけだもんな
「すまない、久しぶりに見たのでな……ステータスの伸びがやばかった」
『で?通常攻撃魔法が使えん者は、うちには不要って言わへんのか?』
「いや、そういえばまだ名乗ってなかったな。俺はつかPだ」
司が手を差し出すと、テリスはふいに泣き出す。
「……えっ? あっ、えっと、どうした?」
『いや、すまへんな……うちは、
これまでいくつものギルドで断られてきてな……うれしかったんよ』
「まったく、ビビったじゃねぇか。……まぁ、よろしくな」
『おう、任せときや!』
関西ノリと最上位魔術師のスキルを持つ少女を
脳筋帝国は五人目の仲間に加えた
物理特化の魔法使いをイメージしています
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最新 2025/07/19




