スカウト① ゲイル&ライラ
帝国の完成後、スバルはシステムから
届いたギフト群の確認に入っていた。
(関係者部屋って……マンションみたいになってるのか)
実際、個室や共用施設の並ぶ空間は、
街とダンジョンが一体化した管理拠点のようだった。
(ダンジョンで町の設備使えるとか、
マジで楽になったな。いちいち戻るの面倒だったし)
次にステータス欄へ目を落とすと、すでにギルドが生成されていた。
所属ギルド:脳筋帝国
(おい、運営……選ばせる気ゼロかよ)
どうやら、用意されたギルド機能を
“放棄されないよう”強制生成されたらしく、
選択すら許されていない仕様だった。
(となると……ギルメン集めるしかねぇな)
かつて高校で人前に立つことが多かったスバルだが、
もともとは“前に出る”のが苦手な性格。
(断れねぇからって引き受けたのは、また同じか……)
当初は既存ギルドへ加入するつもりだったが、流れは変わってしまった。
まずはブルーローズのケインとその友人たちに声をかけたものの――
『すまん、うち全員加入済みだ』
『つかPさん、ギルマスならそのうち戦うことになるかもな』
「そうか……遅かったか」
気を取り直し、街をぶらつく。
だが二層は既にギルド加入者ばかり。一層へと足を伸ばす。
(初心者でも、構成次第では戦力になる)
街角で、何やら困っている二人組の声が聞こえる。
『ゲイル、ギルド入れた?』
『いや……攻撃特化だから、門前払いばっかりでさ』
(攻撃特化?むしろ歓迎だろ)
スバルは声をかけた。
「うちのギルド、入らないか?」
『え……つかPさん?でも僕らでいいんですか?』
『ステータス偏ってて、魔法も素早さも……』
「気にするな。俺も攻撃特化だ。職業・脳筋だ」
『『……え?』』
「脳筋だ」
『『えぇぇぇぇ!』』
ゲイルは盾使いとして守備重視。
ライラは狩人として火力全振り型。
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◇ ゲイル - Lv8 / 守備兵
HP:720 / 攻撃力:150 / 防御力:610 / 素早さ:120
スタイル:囮型タンク
武器:フルタワーシールド
スキル例:絶対防御壁・シールドバッシュ・広域守護
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◇ ライラ - Lv8 / 狩人
HP:420 / 攻撃力:620 / 素早さ:360 / 賢さ:80
スタイル:速攻アタッカー・奇襲特化
武器:強化複合弓+短剣
スキル例:トリプルショット・矢雨乱撃・鷹眼跳躍
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『でも……ギルドでは特化型って敬遠されるみたいで』
「うちのギルドには、個性が必要だ。お前ら、いい組み合わせしてるじゃねぇか」
『え……ありがとうございます!』
「よし、今日から“脳筋帝国”の戦力だ。二人とも、よろしくな」
『『よろしくお願いします!』』
こうして、スバルのギルド「脳筋帝国」は、2人目・3人目のメンバーを迎えた。
(最低でも5人……あと一人か。次はもう少し癖の強い奴でもいいか?)
ギルドの象徴、魔王の大剣を背負いながら――
スバルは、次なるメンバーを探して再び街へと歩き出す。
ギルドはどんな役職があればいいんだろうか
それと、少し長くなり、すいませんでした
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最新 2025/07/19




