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異世界転移?ふざけるな!  作者: 力なき脳筋
異世界転移?ふざけるな!
56/222

大ゴリラと初瀕死

ジャングルダンジョン――元気モリ森の

さらに奥に位置する、原始と氷が共存する暴風地帯。


スバルは当初の目標である“化け猫”こと【レオタルド】の

テイムに成功し、ダンジョン本格攻略へと乗り出した。


(この光景……ジャラシックパークかよ)


鬱蒼と茂る巨木、咆哮のような風、そして突如吹いた冷気

――まるで演出のような自然変化が、視界を白く染めた。


目を開けると、そこは一面雪のフィールド。

中央に鎮座していたのは、白い毛皮を纏った大ゴリラ。

その周囲には、小型のゴリラ型モンスターが束になって唸っている。


(ちっこいの多すぎるだろ……!)


いつものようにハルコンを呼び出そうとするが、現在は休暇中。

代わりにスバルは、狂戦士バーサークを起動し、自ら戦場へ躍り出る。


「メテオストライク!」


地面ごと吹き飛ぶ一撃で、小型ゴリラの6割を消し飛ばす。

そこからは怒涛のスキル展開――


「ヘイトアップ!範囲防御壁!チャカフレア、投擲!」


火球が唸り、ヘイトを集めた群れを一掃。白い雪景色に紅蓮の爪痕が刻まれていく。


だが、本命はまだ座っていた。

大ゴリラがゆっくりと立ち上がる。


顔は真っ赤、目は血走り、拳を握るその姿は、まさしく“原始の王”だった。

スバルは静かに拳を構える。


(来るな……こいつ、ガチで来るな)


そして――高速のグータッチ。

拳がぶつかると同時に、スバルのHPが560→71まで急降下。


「戦略的撤退ッ!」


距離を取る。だが、大ゴリラも負傷していた。左腕は吹き飛び、肩から血が噴き出している。


(リアルだったら即死だろこれ。……ゲームって、すげぇな)


スバルはポーションを流し込み、再び拳を握る。


「ゴリラ……悪いが、倒れてくれ」


「メテオストライク!」


雪原に爆音が鳴り響き、空気が震える。

やがて白い巨体が光に包まれて消え、ジャングルダンジョンは静かに沈黙した。


勝利の興奮とともに、スバルは拳を天へ掲げた――が、


「うおおおぉぉぉぉぉ!超危なかったぁぁぁ!」


実際には、めちゃくちゃビビっていた。


(ゲームだからこそ、生き残れたけど……

って俺は結局生きているんだろうか…

いや、意識があるから大丈夫か)


スバルは帰還ポータルを使い、脳筋帝国へ戻る……そのはずだった。

しかし――

次の瞬間、強烈なめまい。

視界が歪み、意識が薄れ、そして――町の中央にいた。


この作品にある行動は、設定上

ゲームであり、脳筋の行動です

絶対にマネしないように

いつものお願いします


最新 2025/07/17

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