ハルコン
進化したハルコンが、スバルの号令に応じて
炎を纏いながら出現した。かつての重厚さを残しつつ、
今やオデンジ色に輝く攻撃特化の魔人――ヒューリーゴーレムだ。
「召喚、ハルコン」
ぼふっと地面を踏みならし、ヒューリーゴーレムが現れる。
「オデ!ハルコン!ツヨイ!いくぞォ!」
進化したことが影響したのか、
魔物言語理解のスキルでスバルは彼の言葉がわかるようになった
そんなハルコンのやる気は満々。語彙こそ少ないが、威圧感だけは本物。
二層のフィールドには、妖怪めいたモンスターがわらわらと現れる。
火の玉を漂わせる鬼、小型ながら素早い影、
ひょろ長く伸びた枝手の精霊のようなものまで
――どれも普通の物理攻撃では削り切れない鬱陶しい連中。
しかし、ハルコンが一歩踏み出した瞬間、空気が震える。
「ハルコン!ラースブラスター!」
「ラース!ボンッ!ドッカーンッ!」
スキル《ラースブラスター》が発動し、
炎の爆裂が群れのど真ん中に降り注いだ。
妖怪たちはあっという間に吹き飛び、焦げ跡だけが残る。
「オデ!ツヨイ!」
次いで、上空に浮かんでいた霊体タイプにも
【ラースサンダー】が直撃。雷鳴が轟き、あたりが一気に焦げ臭くなる。
「オデ、ツヨイ。モンスター、ヨワイ!」
スバルはそれを見て、ふっと笑う。
(……なんだろう、可愛くはないけど、小学校の時の友達みたいだな)
今のハルコンは、炎と怒りをまといながら、
確実に“脳筋帝国”の前衛を任せられる存在に成長していた。
第二階層――ここからが、怒れる魔人の出番だ。
次はボスとの激突だろうか。どんな相手でも、
「まえ、ヤル!アルジ、マカセロ!」
ヒューリーゴーレムが、その拳を、炎とともに振り上げる。
スバルは無言のまま、頷いた。
そんな彼らはまるで相棒のようだった
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最新 2025/07/16




